
カムシャフトを交換していなくても、バイクや車を長く乗っているとどうしてもバルブタイミングがずれてしまう。ハイカムとか入れてないのだから簡単にはバルブタイミングがズレる訳では無いって思い勝ちなんだが、実際には結構バルブタイミングがずれてしまっている。計測はピストン上死点(TDC)の位置0°に合わせて、ダイヤルゲージをINとEXのバルブスピリングリテーナーに合わせて計測してみるとノーマルの状態で既にマニュアルに記載されているバルブタイミングより10°近くもバルブタイミングがずれてしまっている。これだけずれてしまえば、馬力が下がる筈なんだが、馬力の降下は徐々に下がる為体感する事は中々無いと思う。では何で、ノーマルなのにバルブタイミングがずれてしまうのかと言うと色々な要因があって、先ず一つは加工精度の違いで、カムスプロケットの穴位置の僅かなズレとかカムジャーナル部分の深さ等、それ以外ではカムチェーンのローラーピンの磨耗やカム山の磨耗、ロッカーアームのスリッパー部分が磨耗する事でバルブタイミングにずれが生じる。例えば、マニュアル通りにカムを交換したとしても取り外したカムチェーンテンショナーを取り付けてクランクを一回転させて計測すると既にカムチェーンの張りの違いでバルブタイミングにずれが出てしまう。もっと突き詰めてくとシリンダーのガスケットの厚さを変えるだけでも変わってしまう。で、ずれたバイブタイミングはどうやって修正するのか?って事なんだが、普通はカムスプロケットをバーニア(長穴)にして調整するのが一般的なんだが、ノーマルの場合だとカムスプロケットをずらしてバルブタイミングを調整する事は出来ないので、バルブクリアランスを最小値の0.07mm近辺に調整する事でバルブタイミングが調整出来てしまう。そう言えば、自分がエンジン工学の講義を受けた時の教官は講義の時は余り教えてくれないって感じの人だった・・・なので授業は一定のスピードでどんどん進んでしまうので予習、復習していないとサッパリ判らない状態。その一方で変な所に目が付く教官で色付きの靴下を履いてるとか第一ボタンを締めずネクタイもキッチリ締めてないとかって再三注意を受けた。当時はオイオイ、中高生じゃないだからそこまで注意するのか?って感じだった。

