ジル社はロシアの大手トラック、重機メーカーで、ソビエト連邦時代には、バスや装甲戦闘車両、エアロサン、そしてソ連の指導者向けの装甲車も製造していた。ジル社は近年の不況により、「事業収縮」か「大勝負に出る」かの二択を迫られていた。この車両も既存のハンヴィーからアイデアを得ているが、大きな違いは、10人もの人々を同時に乗車させることが可能。車両の開発を行ったジル社によると、車両のボディは最先端の3Dモデリング技術を使用しており、同時に戦闘用の車両として必要な「威嚇」が表現できる心理学的デザインも盛り込まれている。内部構造は前後左右どの方向にも攻撃と防御が行えるように、左右に防弾ドアが取り付けられており、後方にはハッチが存在する。一見すると近未来的デザインだが、この車両にはドラムブレーキとリフスプリングと言った旧世代の物が使用され、車内はモニター画面とプラスチック製のシートが装備された至って簡素な車内になっている。搭載されるエンジンは、カミンズ社の直列4気筒ディーゼルエンジン、5速マニュアルトランスミッションとスピード・トランスファー・ケースが二つ使われており、四つ全てのタイヤに対して185馬力をかける事が可能。
ロシア企業が頑張って次世代車両を開発したのは良いのだけど、他国の車両と比べると質実剛健的なロシア人らしく安く仕上げながらも近未来風に仕上げたデザインは立派かもしれないけど、どことなくツメが甘い感じがしないでもない・・・個人的にはフロントマスクのデザインが中途半端だから、もうちょっと何とかならなかったのかな?



