チタン部品の量産車への採用2レース車両用に研究開発されたチタン部品でもあっても、量産車への技術移管が可能な事も視野に入れられていた。但し量産車の場合は生産コストと利益率の問題から、主に材料や表面処理の低コスト化技術と量産性等を考慮して研究が行われていた。一般に流通してる64チタンを含むチタン合金は航空機向け素材として用いられる事を主眼としてる為に高価で、量産車向けの自動車用素材として転用するには新たに量産車向けにグレードを落とした廉価版のオフグレードチタン合金を新日鉄や大同特殊鋼等の素材メーカーが開発する必要があった。このオフグレートチタン合金は、Ti6-4合金の不純物規制を強度や靱性に影響がないレベル迄落とした事であり、溶解工程にプラズマ積層凝固炉(PPCF)を採用した事で自動真空アーク再溶解(VAR)の電極を作る工程短縮も行い、チタンスクラップ材の利用を可能とした。この材料は1987年に販売されたVFR750(RC30)に採用され、その材料名も自動車用(Autombile)Aを取ってTi-64Aとされた。航空機向けチタン合金の場合、高純度スポンジチタンを用いられているが、量産車向けのオフグレードスポンジチタンでは自動車用途としてのスポンジチタン仕様を見直す必要があった。オフグレードスポンジチタンは、純チタン系の場合は部品製造から要求される不純物管理を行う事により使用可能となった。この材料は、通常の純チタンと同等以上の特性を示し、即存の設備で製造が可能であり、新たな設備投資を必要としない。このオフグレードスポンジチタンから製造した材料を自動車用チタン材料として純チタンおよび合金チタンにも応用されている。