夏帯の主流は紗ってほんと? | コスメときもの 雑記帳

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夏着物を勉強しようと思って借りてきた
「美しいキモノ」2010夏号

読み進めていくと、紗は「現在の夏帯の主流」とあるではないですか。
ほんとですか?知らなかった~。
着物が絽だろうが紗紬だろうが、とにかく
なんでもかんでも紗袋をのせていたという印象です。
(この紗紬もイチオシなのか、やたら掲載されていました)

まぁ、着物のルールやしきたりは世情や気候に合わせて
変わっていくものだと思っていますが、上記のような
世の流れに全く気付いてなかったのでびっくりした訳です。
(実はまだ疑ってるし。)

わたしのこれまでの考えでは、絽の訪問着には絽の袋帯/名古屋、
紗の(訪問着はあまり見たことが無いので小紋とか)には
紗の八寸か九寸名古屋が基本だと思っておりました。

そこから柄行や風味、TPOに合わせて羅だったり、
または素材を変えて麻とか紙のものだったりするのかな、と。

そして、紗は7月と8月の盛夏のみと教わってきたので、
わたしの帯は6月から夏中締められる絽綴れだったり、
絽に合わせられるからということで絽が中心。

でも、「美しいキモノ」では絽・絽綴れ・紗・紗献上すべて、
5月中旬の単衣の時期から盛夏を通して9月末までOK、と
しているのです。
で、もう少し涼しげな麻は6月~9月末まで、羅は
6月中旬~9月中旬までと、少し遅くからの解禁です。
(麻と羅が9月末までOKとされているのにびっくりしています)

そして、少し変なのが絽塩瀬と絽縮緬が6月からと
されていること。「紗は5月中旬からOKなのに、
それより目の詰まった絽塩瀬は6月からなんだ?」
不思議ですね~。

「美しいキモノ」がすべてではないので、あくまでも
業界の意見の一つと捉えておきます。

しかし、はじめて注目したこの紗袋、なんだか生地が
すぐへたれないか心配な気もするのですが
写真で見る限りは、素材感の違いが印象的で、金銀が
チラチラと光り、とてもキレイなものだと思いました。

絽だと締めてしまえばそれほど透けませんので、ぱっと見
あまり涼しげな感じがしません。
でも、紗は網目のような質感がきっちりと表に出ていますので、
夏っぽくもあり、またメリハリも出るような気がします。

ちょっと気になる存在です
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