こんにちは!塩見典子です。
現代人の悩の殆どは、人間関係・お金・健康の3つと言われています。
その中でも特に多いのが人間関係の悩みです。
日常をみても、家族や友人、職場の部下や上司、取引先やクライアント、趣味や地域活動など、様々な人間関係の中で私達は生きています。この人間関係が良好な時には物事がよく進みますし、人間関係が上手くいかない時には物事も思うように進みません。
例えば、仕事でも新しいプロジェクトを始める時に、メンバー構成によってほっとしたり、不安に思ったりする事はありませんか?
普段から信頼関係がしっかり築けている人であれば安心ですし、逆に仲違いしている人と一緒に仕事をするとなると、自分は勿論、周りのメンバーにもやりにくさが伝わってしまいます。
人間は皆、観点・判断基準が違いますから、合う人合わない人が出来るのは当然です。
観点・判断基準は、人間の不完全な五感覚脳と環境の相互作用によって形成されますが、誰一人として全く同じ環境を経験することはありませんので、皆それぞれの観点を蓄積していきます。自分の観点に固定されたままでは、自分の観点に変換して受け取る為、相手の観点をそのまま理解する事は出来ません。
自分の観点とよく似た人を「気が合う人」、自分の観点と違う観点を持っている人、又は自分が嫌いな観点を持っている人を「気が合わない人」と認識しているのです。
観点固定から自由にならない限り、人間関係の問題は解決出来ないのです。
観点固定の問題は、メカニズムで理解すれば非常にシンプルで当然の事のように思いますが、日常の中でリアルに自覚するのはなかなか難しいことでもあります。それは夢の中で夢をみている事に気付くようなものです。
起きてから考えれば変なストーリーの夢でも、夢の最中にはそれに疑問を抱きませんし、まさか夢だとも思っていません。起きてから夢であることに気が付くのです。
観点固定も同じです。観点の中にいる時には、なかなか自分の固定された観点であることに気付きにくいのです。観点の外に出てから客観的にみてみれば、随分変な思い込みなのですが、自分の観点の中にいる時には、自分の観点に疑問を抱くこともなく、自分の観点が絶対だと無意識深く確信しているのです。
悪夢を見ている時、隣に寝て別の夢をみている人が起こしてくれることはなかなか無いですよね。
観点固定の問題も、観点の中にいる人同士の交流だけでは気付きにくい物なのです。観点の外にいる人に教えてもらうのが一番早いのです。
この観点の外に出る認識技術が「観術」であり、観点の外を自由に活用する人達が「観術士」です。
観点の外に出られるようになれば、観点の違いが、新しい発見やアイディアに変化し、お互いの観点が融合され上昇した観点が生まれるようになります。これまで「気が合わない」と思った人ほど、「掛け替えのない存在」に変化するのです。また、持続的なクリエイティブが求められる企業活動においても、観点の外から観ることが出来る認識センスは欠かせないものになります。
今ここ、観点の外から観るトレーニングを始めましょう!
塩見典子