21世紀の悟りコミュニケーション | のんコ* ジャパン

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いつもありがとうございます!塩見典子です。人生は一本の映画のようなもの。観術に出会い 人間の無限の可能性と尊厳性・日本のミッションを確信し、和心で世界を結ぶ基軸教育を日本から発信する JAPAN DERAMに取り組んでいます。 〜ご縁に感謝して〜

こんにちは!塩見典子です。


今日は日本人のコミュニケーション文化について考えてみたいと思います。

日本人は生活文化の中で、日常的に繊細な感性や感覚のトレーニングをしています。


普段何気なく使っている建前コミュニケーションも、実はものすごく繊細で感性を必要とするコミュニケーションです。「間をよむ」「空気をよむ」などと言ったりしますが、これは本独特の感覚です。

私達人間は普段、言語を生活の中心道具として生きています。


文字を読んだり、書いたり、言葉を話したり、聞いたり、頭の中の考えも言語で成り立っています。

自分自身の気持ちを感じたり、誰かに何かを伝達する際も言語を用いますし、教育や経済、政治など全ての社会活動のベースに言語を活用しています。


しかし、私達が普段使っている言語(暗記言語)はとても大雑把で、精密な表現や伝達に限界があります。人間は皆、各自の観点を持っていますから、単語一つひとつに対しても、それぞれのイメージがあります。


観点が固定したままでは、相手の単語を自分自身のイメージ体系で変換して受け取り解釈します。

お互いにそのやりとりをすれば、誤解や摩擦衝突が生まれるのは当然です。


例えば、海の中で元気に泳いでいたお魚が、空気の海(陸)に上がれば死んでしまいますし、空気の海(陸)で元気に走っているウサギが、海の中に行けば死んでしまいます。

お魚には海という背景が、ウサギには空気の海という背景があるから、元気に生きることが出来るのです。


相手が使う一つひとつの言葉の後ろにあるイメージがわからないままでは、相手が本当に伝えたい意味合いが死んでしまうのです。相手のイメージ体系、言葉の裏にある背景までわかる時、相手が伝えたいイメージを活き活きと受け取ることが出来るようになります。


この相手の背景、イメージを感じて察するのが日本人の建前コミュニケーションなのです。


建前コミュニケーションは、言葉をやり取りしながらも言葉はあまり重要ではなく、目つきや仕草、ちょっとした表情の変化や間の取り方などで相手の心、本音を感じ、また相手を傷つけないように思いやり気配りの上で表現をします。


言葉に依存しない、心と心が出会う真剣の出会いが建前コミュニケーションの本質なのです。

自分がない無我の状態で、相手そのものになり相手の心を感じて察し合う悟りのコミュニケーションでもあるのです。


本来、言葉として表現された見える世界の裏にある心の世界を中心としたコミュニケーション文化を持っている日本人ですが、近年は西洋の分析的・合理的な思考方式によって、日本人の感覚やセンスが殺され「相手が本当は何を思っているのかわからない」「相手に合わせるのが疲れる」など人間関係に疲れている人が増えています。無理やり周りに合わせる結果「自分が本当は何を感じているのかわからない」という自己喪失にも繋がっています。


見える世界、形が有る表の世界に観点が固定された状態では、本来の建前コミュニケーションをすることは不可能なのです。


今ここで形がある表の世界と形がない裏の世界が疎通する観点の次元上昇により、21世紀の悟りのコミュニケーションが可能になるのです。


観点の次元上昇は日本の悟り文化を形にする21世紀の悟りです。


観点の次元上昇によって、21世紀の悟りコミュニケーションをトレーニングしましょう!



塩見典子