オペラの指揮とディレクション | のんコ* ジャパン

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いつもありがとうございます!塩見典子です。人生は一本の映画のようなもの。観術に出会い 人間の無限の可能性と尊厳性・日本のミッションを確信し、和心で世界を結ぶ基軸教育を日本から発信する JAPAN DERAMに取り組んでいます。 〜ご縁に感謝して〜

こんばんは!塩見典子です。


先日、世界的に有名な女性指揮者、西本智実さんのインタビュー記事を読みながら、とっても共感したことがありました。


それが、オペラの指揮とイベントのディレクションについて。



まず、西本さんはインタビューのなかで、オペラの指揮についてこんな風におっしゃっていました。


特にオペラなんかを譜読みしていますと、最初の段階だと色んなものを解体していく作業なんですよ。

歌詞もすべて受け入れて、かなり作品に入って行きますよね。そうするとポロポロ涙が出るんです。

作品に泣けてくる。なぜ悲しいかとか、また客観的になって検証をはじめたり。

最初は泣きもしなかった場面で、「こういうことか!」と後から気付きがあったりもするんですね。

そういう部分は、クリエイティヴな仕事の喜びの一つです。


もう、この5行の奥深さと美しさに、わたしは一日感激していました。


わたしは、これまでのお仕事の中で、1000人規模のイベントのディレクションを何回か担当させていただくことがありました。


もともと専門知識はありませんでしたので、その時の自分に出来ることをできる限りさせていただいていました。


その時にやっていた作業が、まさしく先程の西本さんのおっしゃっていることでした。


オペラは歌詞が頭にはいていないと指揮はふれないそうです。


イベントのディレクションも同じで、主催者が何を伝えたいのか、一人ひとりのゲストが何を伝えたいのか、お客様が何を受取りたいのか、それがわからないと、生きてる舞台が組み立てられないのです。


そして、一つ一つのパートに解体して、さらにそれを解体しながら、ゼロから一つ一つを積み重ねていく。そうすると自然に、頭の中に舞台ができあり、すべてのパートにおいてイメージが疎通した時には、本番前からなんとも言えない達成感で、当日は、そのイメージの再現がなんとも美しくて。


ホント、考えただけでもワクワクしてしまいますねきらきら



そして、西本さんのコメント。


――クラシックの場合、再演することも多いと思いますが、そういう作品でも関わるたびに違う気持ちになりますか?

変わりますね。オーケストラのメンバーも変わるということがありますし、一年前やったときと、二年前やったときでは全然違います。だから私は「レパートリー」という言葉があまり好きではなくて。
「これなら相当振ってるから大丈夫ですよ」っていう言い方も好きじゃない。チャンスを得るときには「やります」と言うことがあったとしても、それは自分が何回も振ってるからできるんだって考えはまったくなくて。

ゼロから組み直すということが大事だと思っています。

だから、以前向き合った曲は、もう一度解体するところからまた始まるんです。

そういう作業がとても大事。経験値の中で得た何かがあるわけで、それは解体したところでなくならないし、「こうなんです!」って凝り固まるほうが危険。相手も変わることですからね。凝り固まると新しい視点というのは生まれてこないので。もう一回、自分でニュートラルに持っていくという作業は必要ですね



もう、本当にその通り!!


これは、すべての表現における共通項。


それまでの全てを解体して、ゼロから全てを使って組み直す。


そんな美しい一日一日が生きられたら最高ですね。好