第四章
挫其鋭、解其紛。和其光、同其塵。
その鋭(えい)を挫(くじ)き、その紛(ふん)を解(と)く。
その光を和(わ)し、その塵(ちり)に同(どう)す。
道を体得した者は、まず以て己の鋭さをくじかねばならない
又、糸のもつれたものを解きほぐさなければならない
次に、きらびやかな光を滅ぼさねばならない
そして、世の俗流とその歩調をあわせて行くがよい
─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━
自分の知っていること、人間五感覚と脳で判断する部分的な知識でものをはかることを止め
複雑に絡まったエゴの思惑、その延長にある現代文明の糸を解き
人間の才知によって、きらびやかにみえる現象世界をしずめ
心の眼をひらいた状態でこの世に身をおく
それもまた知識で知り、この身体の自分ひとりが高く清らかとする観念的生き方ではなく
万物を生み出す道(全ての存在を存在させ、その存在を変化・運動・移動させる力そのもの)本来の自分でその自分自身が生み出している全ての現象世界(自然現象・社会現象・心理現象・歴史文化現象)を愛しみ育む事が大切なのだと思いました。
ついつい、やちゃうんですけどね。
無知の知、人間の傲慢さを脱ぎ捨て真実に出会いたいものです。