平成19年8月24日付けで財務省のホームページにでている『国債及び借入金現在高(平成19年6月末現在)』は836兆5213億円
『日本の借金時計』とインターネットで検索をかければたくさんの借金時計がでてくるが、1000兆円を越えているものもある。
国家破産が訪れるというのは大半の日本人には悲惨な未来。
おそらくこの国の運営者である官僚の一部は、経済の本当の姿を知っていただろうし、日本が破産することもわかっていただろう。しかし、政治家もウスウス気がついている国民も、全くなにも関心のない国民も、目先のことばかり追いかけ、誰も真剣に伝えようとはしなかったのではないか?
ほとんどの国民が大損害を被る国家破産という大変動。いまから確実に計算し、資産を守り抜いた資産家だけがその被害を免れる。しかし、それでうまくいったとして、多くの国民が苦しんでいるのを見て幸せだろうか?自分だけは助かったと、笑っていられるだろうか。
ロシア人たちは、どうしてあの厳しい冬の寒さを乗り越え、餓死することなく生きてきたのか? それは、国家官僚を信じず、家族や親戚、友人同士で助け合ったからでだ。子供は親の面倒をみて、家族同士は助け合って働いたそうだ。彼らは物々交換で日常生活の物資を融通しあった。
いくらお金や資産を持っていようと、支えてくれる周囲の人間がいなければ、助からないのだ。もちろん、お金や資産があれば助かるが、それだけで幸せにはなれない。
助けてくれるのは、思いやりや人と人とのつながり、信頼関係。喜びの溢れる未来を共に生きたいと願う希望の心ではないか。破滅へと向かう今、その脆い世界の中で必死に均衡をとり自分の財産だけを必死に守る小さな生き方ではなく、もっと安定した信頼と安心のつながり社会を創出する生き方へ、生き方のレールを乗り換える人がどれだけいるのか。
分かれたレールの先は破滅と希望。今まで日本人が目先のことばかりとらわれ現在の社会構造を創り上げたようにこのまま昨日までと同じ毎日を過ごすのか、今までの社会構造に必死に合わせて生きる生き方に見切りをつけ、本物のつながりと信頼の社会をつくるのか、私たちの選択が迫られている。