【橘守部】
橘守部は正統派の神道家であろうとしていたが、
神話の中の口を利く鼠、イザナギの髪飾りが葡萄に変ずる話などは
「ヲサナゴト」=「子供向けの話」として考案されたものと割り切っている。
又古事記の中に中国の影響の痕跡を認めている。
(「ウィキペディア」より)
守部は本居宣長を痛烈に批判し、
『古事記』よりも『日本書紀』を重んじて、
神話の伝説的な部分と史実の部分の区分の必要性を説いた。
【高橋五郎】
高橋五郎は
「新井白石を範としながらも、
自国の伝説を他国の神話学をもって解釈しようとした。」
追放されたスサノオは蛇という名の敵を殺した。
大国主のところにやってきた小人神は外国の神で
言葉がわからなかったのでその名を告げなかった。
高橋五郎は神話の信憑性を支えるために
歴史的真実という基準に合わせるために
個人的な空想を作り上げているにもかかわらず、
「おかしなことに、彼らはそれに気づいていない。」
とチェンバレンは痛烈に批判している。
高橋が
「自分の解説はこじつけでも空想でもなく」、
「最も多くの人が疑念を抱く疑問点ですら解決することができる」
と述べていることをあげてチェンバレンは唖然としているようだ。
(参考)高橋五郎は明治時代の代表的なキリスト者のひとり。
日本人キリスト者として神道を考察した。