【日本書紀におけるレガリアの表記】

 

日本書紀では即位に時に登場するレガリアはどう表記されているだろうか。

允恭紀、清寧紀、顕宗紀には「璽符」あるいは「璽」とある。

継体紀には「天子鏡劒璽符」

宣化紀では、「鏡劒」である。

推古紀は「天皇璽印」

舒明紀では「天皇之璽印」とあり、

認証に使用する印が受け継がれたようだ。

孝徳紀も「璽綬」とあるので印だったようだ。

そして持統紀になって「神璽劒鏡」と記されており、

継体・宣化以来「剣・鏡」が復活している。

日本書紀に記されたレガリアだけ見ると、

継体から宣化にかけての王朝が「剣・鏡」をレガリアにする王朝として

持統に引き継がれているとも考えられる。

天智・天武朝にレガリアの記述がないことが惜しまれる。