【監督】
山田洋次
【公開日】
1969年8月27日
【上映時間】
91分
【ジャンル】
ドラマ・コメディ・恋愛
【メインキャスト】
車寅次郎…渥美清
さくら…倍賞千恵子
冬子…光本幸子(新派)
御前様…笠智衆
諏訪飈一郎…志村喬
竜造…森川信
【あらすじ】
寅さんが20年ぶりに、故郷柴又に帰ってくる。
歓迎ムードも束の間、寅は妹さくらの縁談をぶちこわし、また旅の人となる。
奈良で旅行中の御前様とその娘・坪内冬子と再会。
幼なじみゆえ、気さくな冬子に恋をした寅さんは、帰郷してからも冬子のもとへ日参する。
一方、裏の印刷工場につとめる諏訪博は、さくらへ想いを寄せていた…。
フジテレビ版の結末に抗議が殺到したこともあり、寅さんをもう一度、ということで山田洋次監督自ら企画。
ワイドスクリーンいっぱいに、元気溌剌な寅のハチャメチャぶりが爆笑を誘う。
マドンナは新派のトップ女優で、これが映画初出演の光本幸子。
博の父には名優・志村喬。
【感想】
友人の依頼で観てほしいとの事で、
DVDを借りてきました。
いや~、面白い。
91分があっという間でした。
終始、寅さんの流れるようなセリフが場を盛り上げてくれるので、
見ている人を飽きさせない。
シリアスなシーンでもどこかに笑いが散りばめられているので、
気持ちも暗くならない。
男はつらいよシリーズは、
寅さんが外国に行く話の映画を1つだけ見ていたのですが、
第一作から見てみたいと常々思ってました。
さくらの縁談、家族ぐるみの大喧嘩、寅さんの恋愛、さくらと博の馴れ初め、結婚披露宴、そして寅さんの旅立ち…これら大イベントが、1時間半の中に綺麗に収められているのが素晴らしい。
観終わった後、感動してもう一度見直しました(笑)
自分がいつも見ていた寅さんとは違い、
すぐに手が出てしまう破天荒で意外な寅さんが見られた。
最初の登場シーンはネクタイだったのも、ちょっと意外。
それと観ていて凄いと思ったのが、
第一作目にしてすでに「男はつらいよ」の土台ができあがっていたところ。
寅さんが久しぶりにさくらたちのいる団子屋に帰ってくると、
しばらくして寅さんはまたフーテンの旅に出て行ってしまう。
竜造は「馬鹿だね、あいつはホント馬鹿だ~。ここで手伝ってくれれば良いのによ~」
と愚痴を漏らす。
すると団子屋に来客が来る…と、
ひっきりなしにイベントが進んでいく。
最初は荒っぽいところも多かったのですが、
後半は安心感が出てきました。
そして、寅さんの歯切れの良いセリフもこの映画の魅力の一つ。
外国人観光客に付きそう寅次郎が観光客に向けて、
「よぉ、ビューティフルも良いがよ、俺ぁ疲れちまったよ。
結構結構、結構毛だらけ猫灰だらけ、
けつの周りはクソだらけってなぁ!
な、おじさんもそう思うだろぉ?
あ!御前様!
これは失礼いたしました…。」
博がさくらに失恋した時の掛け合いで、
「ショボくれたツラするなよぉ、ほら、一杯飲みいこうよ!」
「寅次郎さん!」
「ホラ来た!おめぇすぐ温まるから嫌なんだよぉ」
と。
ホントに台本にあるの⁉と疑ってしまうくらい
滑らかにセリフが出てくるのが凄い。
観てみて、シリーズを集めたくなる気持ちがちょっと分かる。
くどくないのが良いのかも。

