卒業式の後

幼稚園で 同窓会がありました。

ゆうくんは幼稚園が大好きで

みんなに会えるのを楽しみにしていました。

卒園以来の再会です。

園庭で 担任の先生が来るのを待っていると

ある女の子のお母さんが

〝一緒に写真を撮ろう〟と

声を掛けてくれました。

女の子何人かと一緒に 

ゆうくんも写ろうとしたら

隣にいた女の子が ゆうくんと間を開けて立ち

その隣で ゆうくんは

うれしそうにピースをして 

にっこりしていました。

すると そのお母さんが

〝間を空けないで つめて〟

と声を掛けると

さらにその子は 嫌そうな顔をして

ゆうくん側の肩を上げて 露骨に避けていて...。

ゆうくんのことは覚えていなかったみたいで

手をヒラヒラさせたり

動きが違うと感じたのだと思います。

なので

〝あ、いいよ。

 仲のいいお友だちと撮って。

 ちょっと先生に挨拶に行ってくるから。〟

と その場を離れようとしたんだけど

その子のお母さんは

〝せっかくだから 撮ろう、撮ろう〟

と言い

それを聞いた他の女の子達は

スッとそこから離れ その人の子だけが残り

結局 距離を置きながら

とても嫌そうに 写真を撮っていました。

私には それがものすごくツラくて...😔

そこまで?っていうぐらい露骨に嫌がられて。

お願いだから

写真を撮るのを やめて欲しかった...。

ゆうくんも 写真には笑顔で写っていたのに

撮り終わるとすぐに

〝ゆうくん、もぅ帰りたい〟

と言い出し そのまま園から出ました。

私も あまりにも悲しくて 

ゆうくんを連れて来たことを

心から後悔しました。

そうだ...💦

今は支援級の中にいて

周りの人達はみんな 

ゆうくんを ありのまま受け止めてくれたり

理解しようという気持ちで

接してくれているから

忘れかけていたけど

現実は こんな感じだったよな...、って。

幼稚園の時は仲良くしていても

卒園して 6年間も

障がいのある子を見ていなければ

こうなるんだよな...、と。

この6年間の

ゆうくんがいた環境へのありがたみを

卒業した直後に 思いきり痛感して

そんな終わってしまった日々への思いと

これからまた1から始まる事に対する不安とが

一気に押し寄せました。

帰り道。

幼稚園が大好きで

今回も楽しみにしていたゆうくんは

〝もぅ 幼稚園に行くのはおしまいにする!〟

と言いました。


障がいのある人を

どうか それだけで嫌わないで...。

障がいのある人にも 心はある。

ちゃんと伝わってる。

このような事で 障がいのある人が

傷つくことがない世の中になって欲しい...。


こういうことがあると

障がいのない、通常発達な人達の中に入るのが

ものすごく怖くなるし

何の壁も抵抗もなく

自然に中に入れてくれたとしても

無理に合わせてもらっているような気がして

〝いいのかな〟って思ってしまったり

申し訳ない気持ちにもなって

〝いいです💦〟って断りたくなったり💧

〝この人は 無理をしているんじゃないかな〟

〝いない方がいいんないんじゃないかな〟

って 考えるようになってしまう...。

人と付き合うのが怖くなってしまう...。


夜。

また 

その時のことを思い出して涙が出て来て...。

ゆうくんが 周りの人からも愛され

安心して暮らしていけるようにするには

私は何をしたらいいんだろう...。

そんなことを考えていたら

急に喉が塞がるような感じで苦しくて

咳も止まらなくなって...。

一気に現実に戻されたような、

そんな重い1日でした...。