有名過ぎる作品なので
多分知っている方は多いと思うけど
一応ストーリー簡単に
シラノは剣豪であり
詩人であり
優れた才能の持ち主
人に好かれるおおらかな人柄ではあったが
持って生まれた容姿に強い劣等感を持っていた
彼の鼻はやたらと大きく
それを彼は気に病んでいた
そんな彼の愛するいとこのロクサーヌ
美しく聡明な女性
想い募らせるシラノであったが
彼女は美しいクリスチャンに一目惚れ!
クリスチャンもまたロクサーヌに一目惚れ!
そりゃ両思いでいいじゃないかと思うが
彼女は美しい言葉を必要とする乙女
彼女が望んだ手紙に
ストレートな言葉を並べるクリスチャン
見かねたシラノが手を貸し
シラノはクリスチャンの名を借りて
ロクサーヌへの想いを綴る・・・・・
楽しく
愉快で
爽快で
たまんなく面白く
そしてとても切ない・・・
もうもう盛りだくさんに
目一杯素敵すぎる舞台でございました!
シラノ・吉田鋼太郎
ロクサーヌ・黒木ひとみ
クリスチャン・大野拓朗(Wキャスト)
かなり昔
市村正親さんのシラノを観た
その時も市村さんの圧倒的な演技に驚かされたが
(ロクサーヌ・西田ひかる クリスチャン・山本耕史)
また一味違う吉田シラノ
豪快で粗野な魅力がある
人情家で権力に媚びない生き方が
前に出ている
百人切りのシーン
そんなん有り得ないだろ?
というコメディ的な殺陣
それがなんとも心地よい
たとえ鼻が大きいにしても
これだけ魅力的な男性は少ないだろうと
思うばかり
まぁこれが自分の旦那様なら
困ったものだが・・・・・
“中身のないイケメンは三日で飽きるが
中身のある不細工は三日で慣れる”
“会話のできる不細工は友に成れるが
会話のできないイケメンは苦痛である”
by harumi
若い頃
やたらとイケメンを連れて歩いていた私
その実感である
すべてのイケメンがそうだというわけではないが
こういう奴は少なくない
まして仕事の出来ないイケメン
最悪である!
と言う実体験から
このシラノはとてつもなくイイ男に思える
多分に声にお疲れが出てしまっているのは
なんとも残念ではあるが
当たり役という声は間違ってはいないと思う
さらに言えば
黒木ロクサーヌ!
西田ロクサーヌは
綺麗な女性というイメージ
受け身な女性を感じたが
黒木ロクサーヌは実にイキイキと
恋する乙女を演じている
クリスチャン役の二人に比べると
やはり少し年齢的なものを
感じてしまわないでもないが
その美しさ・愛らしさ・大胆でおちゃめ
なにより登場した時点で別物の存在感!
流石過ぎる!
そして今まで認識していなかった大野君
このクリスチャンがとてもイイ!
愛おしいくらい少年のまっすぐな気持ちが出ている
青年ではない!
このクリスチャンもロクサーヌも
恋に恋するものたちで
本当の愛というものを知らないところから
振りまわされるシラノがいる
基本別物の二人
本当は互いの真実を知ったうえで
向き合わなければならないはず
ただただロクサーヌを大事に思うシラノのせいで
間違ったカップル誕生となる
まぁ一緒に暮らせばすぐにわかることだが・・・・・
それでも
“だい だい だい好きだぁ――――!”
このドストレートな愛の告白!!!
(実際ロクサーヌにしてはいないが)
私だったら“ドキュン”ものだ
美辞麗句並べ慣れるより
この方がよっぽどハートに響く
本当に純粋培養の良い子なのだ
戦場で毎日ロクサーヌに手紙を届けるシラノ
ようやくその想いに気づくクリスチャン
そして戦場に現れたロクサーヌの言葉で
彼女が愛しているのは自分ではなく
シラノの心だと気づくクリスチャン
この自分は愛されていないと感じる切なさ
自分が空っぽのように思える虚しさ
ここでも大野クリスチャンがイイ芝居をしている
ここで少年はようやく青年に変化して行く
それが観てとれる
これから要checkでございます大野君!
メイン三人が本当に各々GOODで
魅せ方も楽しい舞台でございました
あえて難を言うなら
出だしがちょっとばかりぐたぐだしぃ
いらない部分もあったのではないかと・・・
それでも3時間10分の長丁場(途中休憩20分有り)
飽きることなく楽しませて頂きました!
