わたしのマイケル ベスト10(2004-02-05) | ノーナ・リーヴス オフィシャルブログ「LIFE」Powered by Ameba

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西寺郷太・奥田健介・小松シゲル NONA REEVES

「プリンス論」(新潮新書)が発売されて、郷太の「プリンス ベスト10」教えろとの意見が寄せられて、確か昔書いたなぁと探してみたら先にでてきたのが
わたしのマイケル ベスト10(2004年2月5日の「ライフ」です。)
なので、まずこの記事をアップします!

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 なんか、盛り上がって来たのでぼくの中でマイケル好きな曲ベスト10をここで、改めて考えてみたいと思った。

 まず聴いた回数で言うと完全に一位は「ロック・ウィズ・ユー」でしょうね。誇張ではなく1日に3回は聴いています。10歳から30歳までです。20年間。変態ですねー・笑。

 さっき計算したら20年×365日×3回で21900回・・・。でも納得します、この数字。普通に10回くらい聴く時もあるくらいで・・・笑。

 この曲は演奏、アレンジ、コード進行、メロディ、リード・ヴォーカル、コーラス全て素晴らしいのですが何がいいってともかく「詞」がいいんですよねー。ハッキリ言って「英語の歌」ですが、これだけ回数聴くと「日本語(ネイティヴの言葉)」みたいに聴こえて来ます。音もね、ギタリストの気持ちになって聴いたり、ベーシストの気持ち、シンセ中心に、ストリングスのみ、ハンドクラップだけ、コーラスだけなどとすごい集中して聴くんですよ。もちろんただ単に聴くのもグー!

 そうしてある一定の回数こえるとね、曲がなんか生きた友達みたいになってくるんですね、たとえば散髪行って帰って来たら「髪切った?」みたいなね・笑。タモさんみたいな感じになってくる。わかりますか?この感覚があればね、もうしめたもんですよ。風邪ひきかけの時には「風邪にはコーラが効くらしいぞ!」とかね、失恋した時には「気にするな」、片思いの時は「落ち着け!」「いや、今や!いけ!」なんて・笑、語りかけてくるんですよ。「ロック・ウィズ・ユー」はそういう曲です。ともかくこれは好きな歌めじろ押しのマイケルの中でも1位です。

 次は・・・、この場合いろいろ考えると10に入り切らないので今パッ!と考えるベスト10にしましょう。第2位は「ビリー・ジーン」ですね。

 この曲はほんとにいつ聴いても古くないんです。よく「80年代懐かしのヒット曲」とかって特集があるけど、この曲は異様にアカヌケたサウンドで悪い意味での「時代」感がないんです。たとえば「スリラー」とか「ビート・イット」はすごく「当時」のサウンドですよね。なのに、「ビリー・ジーン」はタイムマシーンで未来から持ってきたような、不思議なタイムレスチューンなんですよ。ヒップ・ホップ的でもロック的でもあり、詞は痛いくらいにリアル。日本語でやったらギャグみたいなくらい写実的です。

 ダンスを一緒に踊っただけの女の子ビリー・ジーンに「あなたの子供を妊娠したわ」と言われる男の話。その男は「ビリー・ジーンはぼくの恋人じゃないし、子供もぼくの子じゃないよ!」と真実をいい続けるのだが、まわりは「女の子を泣かせるなよ」とか「嘘も何回も言っていれば真実になるから、自分の行動に気をつけろ」とか言って四面楚歌になってしまう・・・。今のマイケルみたいな歌です・・・。ともかくこの曲は素晴らしい!サウンドもすごい!マイケル天才!

 3位は「BAD」ですね。これはほんとに「引っ掛かる」歌ですね。シンプルなのにここまでキャッチーだし、音も異様に積まれてて聴くたびに発見があります。マイケルのスピリットがすごい感じられる曲です。ギターのカッティングもオルガンもかっこいい!!この曲はあんまり好きじゃない人がいるのもわかります。パッと聴き簡単だしね、でも奥がめちゃめちゃ深いのです・・・。

 4位は「ヒューマン・ネイチャー」。超名曲ですが、日本に出回ってる対訳は酷いですね・・・。特に発売当時の対訳はあまりにもおかしくてギャグみたいです。将来マイケルの詩集をぼくの訳で出したいと本気で思っていて、この辺はもう訳しています・笑。詞が異様にいいんですよ。この曲も・・・。マイケル個人が書いてなくて、すごく女たらしの男の歌なんですけど、それがすごく洒落ててかっこいいのですよ。そういえば、スティーヴィーの詩集は景山民夫さんでしたね。

 5位からは思い入れめちゃあるけどパパっと書きます。
5位 アイ・キャント・ヘルプ・イット
6位 ユー・アー・ナット・アローン
7位 スピード・デーモン
8位 ドント・ストップ・ティル・ユー・ゲット・イナフ
9位 ヘヴン・キャント・ウェイト
10位 リメンバー・ザ・タイム

 いや、あかんあかん、ユー・ロック・マイ・ワールドはまたまた詞がいいし、イン・ザ・クローゼット、デンジャラスも捨てがたい、オフ・ザ・ウォール、PYT、ザ・ウェイ・ユー・メイク・ミー・フィールも素晴らしい。ザ・ウェイ・ユー・メイク・ミー・フィールなんてタイトルが素晴らしいね。ノリに乗ったので、またマイケル聴いてがんばります!

2004-02-05
(原文ママ)

「ウィ・アー・ザ・ワールドの呪い」がいい感じでヒットしてくれたからか、5年前に書いた「マイケル・ジャクソン」(講談社現代新書)も増版がかかり、タイミングよく六刷が到着しました\(^o^)/。うれしいよ===。みなさんほんとにありがとうございますー!