2006年09月08日
本来、デビュー１０周年だなんだと、大騒ぎするのはそんなにかっこいいことではないと思っている。しかし・・・。
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ぼくはこどもの頃から音楽が好きで、バンドがしたくて、ソングライターになりたかった。それが唯一の夢だった。はじめてぼくが作詞作曲した「スティーヴン」という曲をカセットに録音したのは９才の頃である。
人に聴かせるのは死ぬほど恥ずかしかったので、親などにも隠れて、コソコソと中学にあがるまでに自分の曲を１００曲くらいテープに録っていた（ちなみに「I LOVE YOUR SOUL」の「アイガッチュ、ベイベーアイガッチュ、ベイベー・・・、ボーイアイムゴナウォチングユー」の部分は小学生の頃作ったメロディ。他にもけっこう使ってます・笑）。
しかし、ちゃんと本当の意味での「バンド」を組めたのは、２１歳の時、このノーナ・リーヴスがはじめてだった。
９５年に５人編成のノーナ・リーヴスは生まれるが、それまでぼくは１１年バンドが組めず（一生懸命探してたのに！）、基本的にはひとりで音楽を追究？していたことになる。
この気持ちわかってもらえるだろうか？
２１歳の男にとって１１年はでかい。ほとんど全部だ。どんなに仲良くなった友達とも音楽の大事なところを共有しあえることができなかった。ぼくの仲間はパンク・ロック、ハード・ロックが好きな人間が多かった。ぼくの好きな音楽は彼らには「ポップ」過ぎるという。しかし、ぼくが思う「ロック」と、彼らの思う「ロック」も違うことが多かった。
自分はバンドを組めないのかも？と何度も思った・・・。
しかし、そのとき、ぼくはひとつのことに気がついた。
それまでぼくがバンドを組もうとした時、どうしても相手にわかってもらおうと、少し譲歩した形で音楽をしていたことにだ（今思えば、それ以前に完全に「伝える」力量不足でもあったのだが）。
そして追いつめて思いつめた最後に、もうええわバンド組むのあきらめたぞ！！！！うおーーー！思い切り「やるっきゃない（by 土井たかこ）！！！」と完全に振り切って作ったのがノーナ・リーヴスのはじめての曲「自由の小鳥」だった。
人生は面白い。一緒にやりたいと妥協して色んな人を誘っていた頃はまったくメンバーが集まらなかったのに、「もうええわ！！」と思ってひとりで作ったそのデモ・テープを小松シゲル（その時は茂）が大絶賛してノーナのドラマーを引き受けてくれたのである。その上、スナフキンのようにクールにギターを抱えた、たまーにスタジオで会うと天才的なキーボードさばきまで見せていた奥田までもが「やろう！」と言ってくれた。
そのときの感激と言ったらなかった（バンドに向けて「マイ・ラヴリー・ノーナ」という曲を書いたくらいだ！！）。
小松と奥田にはもちろん、初期メンバーの忍や小山を含めた最初の４人には本当に感謝している。しつこいが、１１年バンドを組めなかった人間なのだ。バンドのありがたみは誰よりもわかっているつもりなんだ。
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そして、明日が遂に、１０周年記念ライヴ「DAYDREAM PARK 2006」。
よく、うまく終わらせられなかった映画や漫画などで、「夢オチ」というパターンが使われる。荒唐無稽なストーリーが重なり、「嘘やろ？どうつじつま合わせんねん！」とつっこみながら見ていたら、主人公がベッドの中で目覚めるシーンへ！！！あくびをしながら一言、「あぁ、夢か・・・」。「おい！！！！！！」と大声で言いたくなるようなエンディング・・・。もっともやってはいけない脚本・・・。
しかし、これって、ぼくは人生の真理なんじゃないかなって思う。この１０年はまるで夢みたいだった。その前のティーンネイジャーの頃だって、今覚えている記憶は、かなり断片的で、実際現実なのか夢なのかわからない部分もあるくらいだ。年老いて死ぬ時もそんな感じなんじゃないかな？
豊臣秀吉も死ぬ間際に「浪速のことは夢のまた夢」、つまり大阪城で天下統一したそのようなこともまるで夢みたいだ、と詠んだくらいです。足軽から天下人になった秀吉が言うのだから本当です。人生は夢なのです。
夢を見るなら・・・、どうせならいい夢をみようじゃありませんか！！！！もっともっと見ようじゃありませんか！！！ボーイズ＆ガールズ！！！！！！！！明日が楽しみだ！！！！！！！！
ノーナ最高！！！！！！！！！
2006年09月08日
西寺郷太
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