アスペルガーのタイプ? | 野波ツナブログ

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アスペルガーには

受動型・積極奇異型・孤立型があると言われています。

 

しかし、これは発現のしかたを傾向別に分けたもので、

 

神経医学的にはこういう分類はしていません。

 

じゃあなぜ使うのかというと、状態を説明するのにわかりやすい分類なのです。

 

 

 

ツナも、本の中でアキラさんを「受動タイプのアスペルガー」と書いています。

 

 

アスペルガーは

根っこは同じでも人によって現れ方がそれぞれ違うため、

アキラさんのような現れ方だけをアスペルガーだと理解されたらいけないからです。

そのため、「アキラさんは受動型。他のタイプもあります」と注釈を入れました。

 

 

 

アキラさんは

 

 

 

相手に責められたり怒られたりすると

言動がフリーズ(停止)します。

問いかけには答えず、瞳孔が開いて無表情になります。

 

でも、アスペルガーでも

 

怒る・キレる・相手を責める・極端にふてくされる・暴れるなど

激しい抵抗をする人もいます。(DVに発展することも)

 

この二つはまったく逆に見えるけれど

 

実は根っこは同じです。

自分を否定されたと感じてパニックを起こしているのです。

 

 

 

相手の気持ちがわからない、という部分でも

 

 

 

わからないゆえに他人を避ける人もいれば、

わからないゆえにずけずけと踏み込んでしまう人もいます。

 

これも表面的には真逆に見えます。

 

 

 

 

こうした違いは

 

 

 

相手との関係性の違いや、性格の違いや、育ってきた環境の違いから

出てくるのではないかと思います。

(あと二次障害も関わっていると思います)

 

 

アキラさんはおおむね受動的ですが、

 

 

相手との関係によっては別人のように

とても横柄な(乱暴な)態度をとることがあります。