スピリチュアル…虫…SPi


第173章…重罪…ダウンダウンダウンダウンドンッドンッドンッドンッ


静寂を保っていた群衆が…



一斉に罵声のような…



スプレッシコールと共に地鳴りが俺の部屋の窓を揺らしている。



「岡田、これも矢田くんへ…」



「支持して…」



「京介さん、ある程度…」



「私がシナリオを作りましたが…」



「この集会は矢田さんが事前に仲間を集め…」




「息子さん….」



「翔太くんの弔い合戦だから…」


「と…」



俺はやはりと…



矢田は薄暗い路地裏のブティックに身を潜め…



冴島の息子を育てながら…



この日を待っていたのだと…




政府…



いや、この国の主人…



総理に翔太は射殺されたのだ…



「スピリチュアル剤」「SP i」が服用義務化されても…



自分の意志をつら抜き…



「スピリチュアル剤」「SPi」服用義務化反対派代表として国に反旗を振り続けていたが…



「ヤ・ミカエル」、総理の陰謀…



それは…



新しい法令「スピリチュアル剤」「SPi」服用義務化を反対する者は…



抹殺され…



その銃弾に倒れたのが…



息子翔太であった。



しかし彼は、他の犠牲者を出さずひとり死んでいったのであった。




俺はこんな事を思っていると…



「京介さん、総理の犯罪は…」



「重罪です!」



「…「スピリチュアル剤」「SPi」服用義務化前….」



「この閣僚の中にもおかしいと思っていた人物がいたのです…」



「しかし、「スピリチュアル剤」「SPi」は服用義務され…」



「法律となった…」



「おかしいと思っていた人物は…」



「防衛省の柳田幕僚長…」



「閣僚では無いが…」



「警視庁…警案部隊…」



「成島総長なんです…」



「極秘で大吾さんがコンタクトを取っています…」



「総理は「スピリチュアル剤」「SPi」服用すれば国民が無能になると…」



「知っていたのか?」



「そこが問題で….」



「裁判にかける必要があります」



「その事を警視庁…警案部で調べいます」



俺は、ここまで劇画的ストーリーシナリオが考えられていたのかと…



すると、スプレッシュコールの音が大きくなっていた。



『総理は犯罪者だ!』



『この国をおかしな世界から取り戻すんだ!』



『辞めろ!辞めろ!』



俺は窓の外を観ると…



手を挙げて群衆が叫んでいた。



そるとそこに…




「ヤ・ミカエル」と腹中がまたもや俺の部屋に…