スピリチュアル…虫…SPi


第160章 仲間…ダウンダウンダウンダウンダウンドンッドンッドンッドンッドンッ

新たな仲間とは「ヤ・ミカエル」の政策に失望して自殺を図り…



下半身付随となった元スピリチュアル界のカリスマ「ヤンピー」であった。



「山田…」



俺はどうしてなのか?



理解出来ないでいた。



「既に「ヤンピー」は「ヤ・ミカエル」に、裏切られ…」



「政治家、スピリチュアル界、チャネラーとしての意欲も薄れ…」



「それどころでは無く…」



「生きていくことにも失望したと聞いていたが…」



「なぜ…」



「いや…」



「どうやって…」



「復活したんだ!」



すると、山田が穏やかな口調で語り始めた…



「京介さん…」



「…「ヤンピー」ちゃん自殺して…」



「心が病んでました」



「そんな時、なんちゃんが何とかしたいって…」



「僕に言って来たのです」



山田のかみさんになり、なんちゃんも「ヤンピー」を崇拝していて…



それで、直和県に移住していたのだと…



「そして「ヤンピー」ちゃん生きる気力が無く病院に入院していました…」



「それで、僕となんちゃんがお見舞いに行き….」



「なんちゃんが「ヤンピー」ちゃんにお願いしたのです」



「なんちゃんの思いは僕が「ヤンピー」ちゃんを思う気持ちと違っていて…」



「僕はなんちゃんのパートナーですが…」



「なんちゃんにとって「ヤンピー」ちゃんは…」



「なんちゃんが今まで生きて来て…」



「なんちゃんが生きていられたのは…」



「…「ヤンピー」ちゃんのおかげなんです」



俺は前にもなんちゃんが「ヤンピー」を崇拝し…



「ヤンピー」の生き方が全てだと言っていた事を思い出した。



「そして、僕となんちゃんは「ヤンピーちゃんに提案したのです」



「それは、直和県で一緒に暮らさないかって…」



「もとは、直和県で「ヤンピー」ちゃん…」



「…「ヤンピーランド」を作る予定でしたから…」



「しかし「ヤンピー」ちゃん」



「…」



『私は全ての事に失望し…』



『この世から消えるはずなのに…」



『何故助かったのか?』



山田を「ヤンピー」の辛さを思い出したのか?



目頭が熱くなり涙が頬を伝わり零れ落ちていた。



「そこて…」



「なんちゃんが「ヤンピー」ちゃんが居る病院に通い…」



「…「ヤンピー」ちゃんの心を元に戻す?」



「いや…違うかな?」



「なんちゃんは「ヤンピー」ちゃんと一緒にいたかったんだです」



「僕も閣僚会議など直和県知事として…」



「東京に来た時には必ず「ヤンピー」ちゃんのお見舞いに行きました」



「…「ヤンピー」ちゃん身体は全て治っていましたか…」



「精神、心が病んでいて…」



「退院すればまた自殺する可能性があることから…」



「病院に隔離されるように入院していました」



「なんちゃん「ヤンピー」ちゃんが入院している病院に通い…」



「20日ぐらい過ぎたころ…」



『なんちゃん、私ね…」



『直和県に行こうかな…?』



「なんちゃんが僕にこの話しをしてくれた時…」



「いつもの「ヤンピー」ちゃんの口調になっていたそうです…」



「そして「ヤンピー」ちゃんと僕たちの生活が始ったのです」



「…「ヤンピー」ちゃんは車椅子ですが…毎日がとても愉快で…」



「以前のように、皆んなを愛するスピリチュアル界リーダーとして…」



「復活したように思えたんです」



山田は穏やかな口調ではあったが言葉の節々に力が入っていた。



『この島で「ヤンピーランド」を作るんだったよね』



『山田君、なんちゃん…』



『本当にありがとう…』



『私がここまで良くなったのはあなた達のおかげなの』



『私に何か手伝える事があれば…』



そこから…山田は「スピリチュアル剤」「SPi」についての服用経緯を偽り無く「ヤンピー」に話した。



それは、総理と「ヤ・ミカエル」の野望から製薬会社「ヨリヒロ」を巻き込み…



表向きは高齢者の税金などの負担から、新しい世代若者の心の癒しとして「スピリチュアル剤」「SPi」服用義務を法令化し…



国民が「ヤ・ミカエル」に服従し心を抑制することが目的であった。



しかし、直和県において「ヤンピー」のイベントと共にスタートさせ…



1ヶ月が過ぎ….「スピリチュアル剤」「SPi」服用者から感染症が現れた…



それは「SPiC型」感染症で…



凶暴なゾンビ的化け物となっていた。



そこで俺達が再度、直和県を訪れ…



特効薬を開発し「SPiC型」感染を全国に広がらないよう防いだ事を…



そして、山田、岡田、大吾は「スピリチュアル剤」「SPi」を服用する法案を廃止して…



今の政権を崩壊させる事を「ヤンピー」に伝え…



岡田の考えた劇画的ストーリーシナリオの新たに…



一人のキャスト…



そして「ヤンピー」を登場させたのであった。



「山田…」



「どの発想で「ヤンピー」を再度大臣に抜擢しようと考えたんだ?」



「それは….」



「…「ヤ・ミカエル」と総理の不仲になったことから…」



「総理に直接、話したのです…」



「今「ヤンピー」ちゃんに代わり「スピリチュアル服用大臣」を腹中さんがやっていますが…」



「腹中さんは、お金が大好きで…」



「若者の気持ちや心など…」



「どうでも良いんですよ」



「閣僚大臣の中でも人気が無いのです」



「しかし、総理におべっかいを使い何とか…」



「そこで、僕がこれからこの国を背負っていく若者を盛り上げるにはと…」



「…「ヤンピー」ちゃんを大臣として売り込んだんです」



「これも新大臣で…」



「厚生省若者活性大臣なんです」



「若者活性大臣?」



俺はかなり戸惑っていたが…



山田の発想力には脱帽であった。