スピリチュアル…虫…SPi


第139章 矢田 陽一…ダウンダウンダウンダウンダウンドンッドンッドンッドンッドンッ


「迎田さん…」



「翔太さんは大学時代のサークルの先輩なんです…」



翔太は、山岳サークルに所属している事を知っていた。



「大学を出てからも良くしてもらっていました…」


「しかし…葬儀に出れずに申し訳なく…」



俺は矢田が、翔太の葬儀に来れなかったのは「スピリチュアル剤」「SP i」服用義務化…



反対派である事から政府にマークされていた、からだろうと感じた…



「翔太さんを亡くし私は…」



「生きる事を…」



「生きる意味を失い…」



「自殺を考えました…」



「自殺を考えた一番の理由は、翔太さんを無くした事もありますが…」



「政府が義務化した「スピリチュアル剤」「SP i」は服用する人格を失うって…」



「翔太さんも…」



「そして…翔太さんの友人である…」



「…「スピリチュアル剤」「SP i」が全国展開される前…」



「施行段階…」



「テストとして服用義務を行った…」



「直和県での出来事を知る人から聞いていたからです」



「だから、私は絶対「スピリチュアル剤」「SP i」を服用しないと決めていましたが…」



「しかし…」



「服用義務化がスタートされるよになり…」



「戸籍を抹消し…」



「私は死んだ事として、死亡届を国に提出したのでした…」



「そのアドバイス…」



「服用しないで生きて行く事を教えてくれたのが…」



「直和県知事である山田さんなのです」



「え、山田?」



俺は何となく感じではいたが…



しかし、山田はなんちゃんを救う為に「スピリチュアル剤」「SP i」を服用した…



山田の人格は全て変わることは無かったが…



「SP i」を服用していれば「ヤ・ミカエル」に服従する事から…



このようなアドバイスが出来るはずが無いと…



「迎田さん…」



「矢田くん悪いが京介って読んでもらえるかなぁ?」



「わかりました…京介さん」



「亡くなった翔太さんの無念…」



「あと….」



「直和県で精神的に追い込まれ自殺した…」



「冴島夫婦…」



「なに!」



「冴島….」



俺はこの名前を聞き頭を殴られたような衝撃を受けた…



俺は黙っている事が出来ずに…



「矢田くんどう言う事なんだ?」



矢田は俺の捲し上げる言葉に驚いた表情で…



言葉を返した…



「どうしたんですか?」



「矢田くんどうしてそんな事を知っているんだ…?」



「それは、翔太さんが銃弾を撃ち込まれ倒れこんだ時…」



「翔太さんの側にいて救助を求めていました….」



「お話ししませんでしたが、「SPi」服用義務化反対派は翔太さんがリーダーで私が副リーダーをしていました」



「そんな時…」



「私にこの場から離れるように教え…」



「連絡先が書いてあるクチャクチャの紙が手渡されたのです…」



「それで山田さんの事を知るようになり…」



「山田さんの指示に従い…」



「自分は死んだ者となり…」



「…「スピリチュアル剤」「SP i」の服用をま逃れたのです…」



「そして、このブティックでひっそり暮らし…」



「矢田くんは…」



「山田に会った事あるの?」



「会った事はありませんが…」



「直和県知事であり…」



「…「スピリチュアル剤」「SP i」を服用して成功した人物…」



「かなり政界やマスコミで取り上げられてたので顔は知っていました….」



「矢田くんに連絡先を教えた人物は山田なの….?」



俺はそれはかなり危険であると思ったが…



「京介さん、違う人ですよ…」



すると何処からか、4〜5歳の子どもがニコニコしながら俺の前に現れ…



「こんにちは」と挨拶をした。



「矢田くんこのお子さんは…」



「私を助けてくれた人から預かったお子さんです…」



「そして、助けてくれた人が…」



「この国を元に戻す…変える子どもだと言ってました…」



「その言葉から私も協力して…」



俺はだんだんわかって来て…



希望が…



「冴島の息子…か?」



「生きていたんだ….」



俺は感極まり…



嗚咽していた…



「大きくなったなぁ!」



「うん!」



その子どもが笑顔で頷いた!