スピリチュアル…虫…SPi



第83章…感染者…?ダウンダウンダウンダウンダウンドンッドンッドンッドンッドンッ


俺達は、特効薬を作るため研究施設から、遠心分離機と攪拌器を持ち出す事にした。

遠心分離機は、冴島が背負い、攪拌器は、山田が持っていた…

しかし、誰もが予想しない出来事が待ち構えていた。

「大吾さん、冴島君は、あの臭い大丈夫だったんですね?」

「私も京介さんも嘔吐していまいましたよ…」

岡田があの臭いに耐えられた…

大吾と冴島に感心していた。

すると冴島が…

「人間の肉が腐敗する臭いはキッいですよ…」

「しかし、漁師は魚相手ですから…」

「生臭い事に慣れているんですよ!」

「なあ、大吾!」

冴島が大吾に同意を求めた。

すると大吾が…

「そだなぁ…」

「俺の場合は、冴島と違うんだよ…」

「冴島は、根っからの漁師…」

「俺は、途中からだから…」

「自分が好きで漁師となったが…」

「生臭いのはキッかったよ…」

「慣れるまでは…」

「俺の場合は、早く慣れる為に…」

「イメージしていた事があるんだ…」

「この生臭さは、魚…」

「焼けばどうなるか…」

「想像するんだ…」

「俺の場合、不思議にその臭いが…」

「香ばしい、美味しい魚の臭いに変わるんだ…」

「すると唾液が口に広がり、食欲が湧いてくるだよ…」

俺は大吾の変わったイメージトレーニングに関心したのだが…

あくまでも今回の場合は、腐敗した人間の肉の臭いである事から…

そもそも対比する事が変だと感じていた。

そんな話しをしながら出口に向かっていた…

「おい、皆んな慎重にな…」

「化け物を起こさないようにな…」

俺は、満腹であることから、ステンレスのシンクで寝ている…
化け物を起こさない様に小さな声で注意していた。

そして、出口に辿り着きドアを開けか瞬間…

化け物に喉仏を食われた…
自衛官イシワタの部下であった感染者が佇んでいた…

襲いかかって来た化け物を…

俺は、咄嗟に…

右手で払い除け…

危機を免れたが…

化け物に左手を掴まれ…

噛み付かれ…

俺は、大きな悲鳴を上げていた!

「ゴグッぐ…わ…わ…わ…わ…」

その時、俺の脳裏に浮かんだのは…

ピストンで脳天を撃ち抜かれる事だった…