歪み〜レトロウイルス リメイク


第七章 牢獄からの脱出…ハートダイヤクラブスペード



リクが、牢獄以外に工場があると、話し始めた・・・・

「これは、テクが話していたのだが・・・」

「食品開発において、サンプルやテスト食材など連携を図り…」

「外の工場ではタイムラグが発生する事から、シンボル内に小さな、試作工場を作って欲しいと要望していた…」

「その話しをイマから聞いていた記憶があるが?…」

「しかし、その当時この要望は認められなかったことも聞いていたが…」

「地下において、牢獄や工場を作ると言う発想が、以前の政府で考える事すら無理な話なんだがね…」

リクの話しを聞いていて、俺は今迄の政府の関係者とは全く違うやつの関与があるのでは?…

と思いここから脱出する方法を考えていた…

そしてテクは何処に…



俺はリクの話しを聞き、これからどう動くか?どうやってここから脱出するかを…

リク、レオと共に脱出の計画を練っていた!

「リク、ここが地下としたら、地上から、どのくらいの深さか解るか?」

俺自身、全く検討がつかないため、リクから情報が…頼りだった。

「地下はあまり深くないはずだ!」

「後から、作った物だからな?」

「まあ、五メートルか七メートルて
ところだなあ?」

そして、レオからは脱出方法のアイデアがあり…

「まず、監視がどこにいるのか確認、欺くにはどうするのか?だよ!」

レオはあどけなくハッキリ答えた。

果たして、監視は本当に居るのか?

レオが虫眼鏡の用な湾曲になったガラスから、廊下を見て予測を立てていた。

凄いことに、レオは位置計算ができ予測ができたのだ!

二人の考えに、俺の直感を合わせて脱出方法のシュミレーションを考えていた。



脱出方法は、まずここの施錠を音を立てずに壊すか?

開けるかである?

空腹も、限界にきていた!

施錠はかなり単純なナンキン錠となっている事が、リクの情報とレオの湾曲窓から見た屈折率から分かった。

しかし、単純なナンキン錠が外に掛かっているので、どう外すか?
単純なのだが…

そして、レオの位置計算により、監視がいる事が判明した。

監視は、牢獄の外にいつもいるわけではく、決められた時間、約1時間ごとに見回りに来てるようだ!

ここに来る前に、シンからいろいろな工具は貰い、ナンキン錠を壊す事は出来るが、なんせ、外から掛かっている…

ことから…

「ナンキン錠を壊すのは、かなり時間が掛かるなあ?」
俺は独り言を呟いた。

「でも、そうするしかないよね!」
レオが俺の独り言に反応した。

「時間は掛かるがそうするか?」
リクはあまり考えずに同調した。

「待てよ!危ないがこれに賭けてみないか?」
俺がひらめき、レオ、リクに賛同を求めた!



その方法は・・・・
「監視の見回りの時に、ありったけの声と音を出し!監視に施錠を開けさせるんだ!」
俺はちょつと得意げに、リクとレオに話し始めた。

「え、本当危険だね!」
レオが瞬きせずに、俺に答えた。

「レオ、見回りの時間帯、監視以外に、誰かいるかわかるか?」

「わかるよ、監視は二人体制で回り途中で本部に報告するよ」

「また、涼たちがいるこの牢獄の扉前から、一人体制となり巡回するんだよ」

レオは、しっかり外部のことを
この部屋に入って来た頃から
調べていたんだと…と俺は感心した。

俺が・・・・・
「そうか!運が向いて来たぞ!」
俺は童心にもどり、ワクワクしながら、その方法を話し始めた…



「まず、レオが大声を出すんだ!」

「火事だ!火がついてる!」

「助けてくれ〜!」
「て、ね!」

「そして、俺とリクは思い切り扉を蹴り続けるんだ!」

「出してくれー!」

「助けてくれー!」
「て、ね!」

俺は、田舎芝居の演出家の様に少し大袈裟に、演技指導をした!

あ、そうか、こんな事…

あったっけ…

そうそう…
高校時代、俺は文化祭の映画に参加する為、演劇部に入っていた…

当時、流行っていた?
刑事もの?
太陽に吠えろ?
のパクリ?
で個性のある役者として参加した。

まあ、演技といって何も勉強したわけでもない?

個性ある役は、刑事であるが…

なぜか手癖が悪く、聞き取り調査中など物をかすめる?

意味不明な役だった事が思い出された…

そして、死んだ親父が物凄く映画が好きで…

当時の八ミリフィルムで撮った、この映画を借りて来て、家族で観たことがよみがえり…

胸が熱くなったのだったが…



懐かしさが込み上げたが…

この危機に俺は何を…

楽しさで乗りきれるのか?

待てよ?

緊張が一番ダメだ!
これでいい!

そして、俺は外に聞こえないように、小さいな声で、リク、レオに昔の懐かしさを込めての演技指導を笑顔で伝えていた!

「レオ!後どのぐらいで…」

「監視が見廻ってくるのか?」

俺は少し緊張感を持ち、映画監督にでもなったかの様にレオに尋ねた!

「涼!あと、三十分ぐらいかかるかなぁ?」
レオの回答は曖昧であったが…

俺は、リクに準備の指示をした。

そして…

三十分が過ぎ様としていた…

「さあ、It's Show Time !」

「始めるぞ」
俺はリク、レオに声をかけた!



静寂の中、足音が近づいて来る。
「コッコッ・・・・」

俺は、唾を飲み込んだ!
そして・・・・湾曲の窓から確認してレオ、リクに指示を出した!

「今まだ!レオ!」

「そして、リク!」

「火事だ!火事だ!・・・・」
レオは大声で助けてを求めた!

火は出ない。

しかし、今迄、歩いていた事で、寒さしのぎの上着ポンチョに埃を叩いて出し、煙に見立てた?

リクと俺は、扉をこれでもか!
と言うぐらい、踏みつぶすように、扉を蹴り続け…

「火が回る助けてくれ〜!」
大声で叫んだ!

湾曲の窓の外では、慌てて監視の男が右往左往しているのが確認できた!

「一人で入ってこい!」
俺は、祈る様に一人、呟やいた。



「コン、コン、コン・・・・」
監視は慌てて、激しい扉をノックしている!

レオ、リク、俺は同じように…

「火事だ!出してくれ!」

と繰り返し大声で叫び、リクと俺は…

扉を踏みつぶす、ように蹴飛ばした!

入ってこい!

入ってこい!

俺は心の奥底で叫んでいた!

「カッチャ!」
施錠が外れ、ナンキン錠が扉の錠掛けに置かれる音も確認できた!

監視が一人で入ってきた!

「よし!」
俺は心の何処かでガッポーズをしていた!

計画通り、危険だが、レオを扉の前に立たせ
リク、俺は内扉の左右で待機した!

「入るぞ・・・」
俺はかすかな声でリク、レオに伝えてた。

監視は警棒を手にゆっくり扉を開け、中に入って来た・・・・



「今だ!リク!」
俺の声と共にリクは監視の左腕を抱え込み!

俺は、監視右手に持っている警棒ごと抱え込んだ!

リクと俺は、監視を床に伏せさせた。

「おまえ達・・・なに仕出かしたかわかっているよな?」
監視は呼吸が荒く、いきまくように俺達に言葉を発した!

「何故捕まったのか?」

「聞きたいのはこっちの方だ!」
俺は冷静になる事だけを心がけていた。

伏せさせた監視を、あらかじめ用意した結束バンドで両手、両足を固定し、ここの場所などの状況を聞き出す事にした。

結束バンドは、通常の物より大目の強化プラスチックで出来ていて…

監視は両手、両足の固定にかなり抵抗したが…

俺が監視の背中に馬乗りになり、バタつく足をリクが押さえ、結束バンドを装着!

両手は、監視の背中に回させ、レオに結束バンドを掛けさせた!

そして、監視を起こし尋問を行う事とした。

すると意外なことが・・・