







第三十二章完

俺達のところに地響きが向かって来るように思えた…
その地響きは、レオ、シン、イマを先頭に大勢の民衆が俺達の居る…
シンボル前に向かっているからだ!
すると、テレパシーで、俺達にレオから連絡が入った。
「涼!来ていたんだ!」
「レオ、いつの間に、いなくなったんだ!…心配したぜ!」
「どうして、「ちがう世界」に来たの?」
「それは…「この世界」…俺の国が他国からのミサイルの攻撃を受け…消滅したんだ…」
レオは、言葉を失った…
「レオ…「この世界」俺の国で生き残ったのは…」
「剛、のんそして俺の三人なんだ…」
「そんな事から、黄泉の神様から、「ちがう世界」を観て来いと言われたんだよ!」
俺は、レオのテレパシーは、聴くことは出来たが、交信する事が出来ないので…
のんのテレパシーを経由して、俺の言葉は、レオに届いていた。
そして…地響きと共に、一年ぶりにレオと再会した。
「涼…大変だったね…」
「勝手に「ちがう世界」に帰ってごめんなさい」
「良いんだよ、レオ…」
「俺は、とうとう帰る場所が無くなったよ…かみさんも失い…心の拠り所が無くなった…」
俺は、今迄の心に支えていた事が…
レオの顔を見た瞬間…
口から溢れ出るように、話していた。
「剛も元気そうだね…」
「あ、この人がのんだね!」
「一年前は、黄泉の国から…声だけは聴いていたけど…」
「チャーミングで素敵な方だね!」
「レオ、ありがとう!」
「レオも大人になったわね!」
「黄泉の国から、下界を観ていてレオは…」
「…「ちがう世界」から来た人だったから…」
「ちょと輝きがあり、背は小さかったイメージがあったの…」
「実際観て驚いたわ!」
「レオ!紹介しておいた方がいいぞ!」
「剛とのんに…」
「あ、そうだね…」
「剛、のん、この人がレオの母さんのイマで、おじいちゃんのシンです」
「よろしく!」
「ところでレオ、民衆を集めてシンボル前で何の…決起集会なんだ!」
「そられはね…ロイが出所するんだ…」
「それで…」
「え、ロイはシンボル内の牢屋に居たのか?」
「そうなんだ…でも出所が早い気がするんだ!」
レオ、イマ、シンそして、民衆が疑惑を感じていた。
すると、シンボル政府高官入り口前にキョウコがロイを待っていた。
俺は、目を疑った…俺と同じ「この世界」キョウコが「ちがう世界」に来ていた事を…

そうだったのか!
ロイとヨウは、「この世界」から「ちがう世界」に戻り、捕まったのであった。
ロイ達が「ちがう世界」に戻った場所は、シンボルが炎上して、消え「この世界」に行った時の逆で…
山下公園での焚き火から、「ちがう世界」に入りこんだのであった。
その場所は…
炎上する前は、実験室であったが…
今は、牢屋となっていた場所にロイ達は、「この世界」からワープして来たのであった。
二年前の独裁者ロイが、突然牢屋に現れた…
戸惑った、現在のシンボルに居る政府関係者は、「ちがう世界」の代表 サイに、ロイ達の処分を求めたが…
結論が出ていない。
しかし、また、ロイの悪事が…
シンボル政府関係者を陥れ…?
仮釈放となっていたが…
レオ、シン、イマそして民衆がロイ達を釈放させれば、またあのような悲惨な…
ダークな世界になってしまう事に…
危機を感じ立ち上がったのであった!
そんな事から、ロイ達の処分は、一旦警安預かりとなった。
それと、「ちがう世界」に来ていたキョウコに俺は問いかけた。
「キョウコさんどうやって…」
「…「ちがう世界」に…」
「涼さん…私は…もうロイと…」
「離れられないのよ…」
「悪事でも…あの人…ロイを愛しているの…」
「でも、どうやって「ちがう世界」入れたんですか?」
キョウコは、「ちがう世界」のロイと愛し合い交尾をしてた事から…
「ちがう世界」の生殖体がキョウコの体内にあり…
"おかしな事をする国"が東京にミサイルを直下した際の眩ゆい光りから…
キョウコは、「ちがう世界」にワープする事ができたのであった。
キョウコは、ロイの出所をシンボル政府高官入り口で待っていたのであった。
そして、ブーイングと罵声の中…
ロイとヨウがシンボル政府高官入り口に現れ、キョウコと共に警安関係者の車に乗り込んだ。
シンボル政府代表のサイは、ロイ達の処分をまだ決めかねていた?
それは、やはり…
レオ、シン、イマそれて民衆が許さないからであった!
「レオ…「ちがう世界」は少しづつ変わろうとしているのかなあ?」
俺は、少しホッとした気持ちになった。
「ちがう世界」も「この世界」も少しは変わったのだろうか?
俺は、ふとした事から「ちがう世界」に入り込み「この世界」と違った決まり"制度"を知った。
その制度は、レトロウイルス感染から生じる"男"50歳までの人生だった!
陰謀めいた、「ちがう世界」ロイの政策は食糧不足による…
人肉食糧化だった…
こんなダークな世界に入り込んこんでしまった俺は…
何とかレオと共にロイの悪事を暴き…
崩落させたが…
レオの父親を植物人間化した、ロイを許す事が出来ず「この世界」に招いてしまい…
ロイはサイコパスで、人の痛みを感じ無い人間である事から…
「この世界」でレイプ殺人いう快楽を誘発させ…
新たな悪事をさせてしまった…
「この世界」では、"おかしな事をする国"の代表により、俺の国は、ミサイルを撃ち込まれ、消滅されてしまった。
そして、俺は再び「ちがう世界」に戻って来た…
しかし、どちらの世界も…
権力を勝手な個人的な解釈で、操ろうとしている…
その根底は、何処にあるのだろうか?
私的利益もあるが…
自己表現の過激化では無いかと感じた!
もっと俺を、認めろと言う!
剛、のん、俺は、黄泉の国の神様の指示で「ちがう世界」にやって来て…
わかった事は…
どちかの世界も心のあり方を…
大切な事は何なのかを…
知るべきだと…
「レオ…俺達…どのくらい…」
「…「ちがう世界」に順応出来るのかな?」
「涼!大丈夫じゃない…」
「自分を信じて、自分を大切にすれば…」

俺達が「ちがう世界」に来て、どのくらいたったのか?
ロイとヨウは、過去犯した罪は許される事では無かった。
二年前の独裁政策を支持していた、残党がロイを釈放しようと考えていたが…
レオのおじいちゃんシンの教えを受ける「ちがう世界」の代表サイは…
残党の圧力を跳ね除け、ロイとヨウを再び、牢屋に入れ…
裁判にかける事となった。
ヨウは、ロイの指示に従っていたが…
どうも俺との、闘いでの友情があることから…
牢屋に、入り更生することをヨウは、誓っていた!
「ヨウ、ありがとうな!」
「それまで…この「ちがう世界」に居ないとな…」
「剛、のん…身体に異変は無いか?」
「涼、大丈夫ですが…」
「のんが、新しい命を…授かったんですよ!」
「え、そうなんだ…」
「おめでとう…」
「涼、今のところ…「ちがう世界」に順応してるのですが…」
剛は、これからのんと共に「ちがう世界」で暮らす決意をしたが…
プロローグ
「ちがう世界」に来て約一年が過ぎようとしていた。
「ちがう世界」は、「この世界」より時間が早いため、身体に異変があると思っていたが…
俺は「ちがう世界」が二度目だったせいか身体に変化が現れなかった。
レオにその事を聴くと…
「涼が二年前…「ちがう世界」に身体が反応出来ず…」
「消滅する瞬間「この世界」に戻る前に、レオが涼に手紙を「ちがう世界」で書いてたことを…」
「涼、覚えてる?」
「レオは、それの逆を「この世界」で涼の為に、やって置いたんだよ…」
「それを涼に、気づかれないように、かみさんに渡して置いたんだ!」
その事があり、俺は、二度目の免疫と手紙の効力が重なり…
半永久的に「ちがう世界」で生活できるようになった。
そして、剛とのんに子どもが生まれた。
剛とのんもレオが「この世界」俺の国が消滅し「ちがう世界」に来るのでは無いかと予測していた。
レオは涼と同じ様に、剛、のんに…
レオが「この世界」にいた時…
「ちがう世界」に招き入れる、手紙を書いていた…
手紙だけでは、効力が無かった…
剛とのんは、「ちがう世界」で結ばれ…
子どもを授かり…
昨日、誕生したのだった!
その子は、「ちがう世界」で誕生した男の子だった!
名前は…「うのん」とした。
この事が、奇跡を起こし、剛も、のんも半永久的に「ちがう世界」で生活出来る様になった。
そして、ロイの刑は、懲役100年となり、実質、無期懲役を言い渡された。
特典は、ロイの専用牢屋は、牢屋の外に四畳半の部屋があり、キョウコがそこに住んでいた。
牢屋の中でロイとキョウコは生活していた。
ロイは、一生自由が無くなったのであった。
ヨウは、懲役10年で執行猶予30年となり、天涯孤独なヨウの保証人に俺がなり、俺と暮らす事となった。
俺は、「この世界」に置いて来てしまった…かみさんの分まで…
ヨウと楽しく「ちがう世界」で暮らして行こうと思った。
今日は…いい天気であるが…
相変わらず…
空の歪みから…
不規則に激しい光りが、射し込んできていた!
完
