TBSは『やらせ』ではない | テレビ生業者のぼやき

TBSは『やらせ』ではない

5月15日に放送されたTBSのバラエティー番組「クイズタレント名鑑」で、やらせがあったと話題に。
 
放送されたのは、「カラオケ歌われるまで帰れません!クイズ」という企画で、
番組が選んだアーティストたちをカラオケ屋に集め、各部屋にカメラを設置。
一般人のカラオケ客が自分の歌を歌ったら帰れるが、歌われないと何時間でも居続ける、
というもの

で、このお客として若手芸人が出ていた。


ネットでは、「TV番組じゃよくある事」、「この番組は特にヤラセを楽しむもんだぞw」
「ヤラセだったんか。めちゃくちゃ面白かったw」、「撮影許可取らずに隠し撮りしてるわけない」
「こういうのはヤラセでいいんだけどさ、街角インタビューでのヤラセはいかんよ」などの声。


という記事があった。

一般の方は、何でもかんでも「やらせ」というが、
「やらせ」が横行してたら、放送免許を扱うテレビ局は最悪免許止まるし、
「あるある事件」のような大問題になる。

一般の方が言う「やらせ」は、制作者から言えば「演出」である。
今回の記事の件で「やらせ」と言われたらバラエティーは作れない。
この芸人が、エキストラ募集なのか、たまたま居たのかは知らんが。

では、「やらせ」と「演出」の違いは何か?


特に大きな線引きはないのが事実。。。


ただ、「報道」と「バラエティー」とでは捉え方が大きく異なる。
例えば、報道番組の特集で行列のできるラーメン屋にお客さんを仕込んでいたら「やらせ」。
しかし、バラエティーでやった場合は「演出」。
この例での違いは、客観的事実を伝える報道に手を加えることがいけないから。

では、温泉に入ったカップルがいる、というシーンで、
報道番組が手で温泉を作り、さもそこに存在するかのように振舞えば「やらせ」。
バラエティーなら、単にカップルが温泉に入ってるシーンの撮影として使うなら「演出」。
でも、「箱根温泉、○○の秘湯!」なんて、さもあるかのようにしたらバラエティーでも「やらせ」になる。笑

情報バラエティーというジャンルもあるが、まさに『あるある大辞典』はその類。
あれは、データを捏造したがための「やらせ」で、もちろんバラエティーだろうがアウト。
こんな風に「やらせ」、「演出」という大きな選別はしづらい。

「報道」でなく「報道バラエティー」や「情報バラエティー」が出てきたのにも、
「やらせ」の緩和策で、「演出」として色々手を加えられるから「○○バラエティー」が増えたのは事実。

前に問題になった、サンデージャポンの同じインタビュアーが何週も出てくる、
というのはサンジャポが「情報エンタメバラエティー」だから、仕込みという演出で片付いた。
もしあれが「報道ステーション」のような報道番組なら、「やらせ」として問題になったであろう。

難しいですね。笑
とりあえず、皆さんのいう「やらせ」は「演出」なんです!
それも含めて、テレビなのです。