持てるだけの荷物だけ持って

逃げるように帰る


一刻も早くこの団地、県から出たかった


みんなが敵にしか見えなかったからだ


私にはそれだけ心に余裕が無かったからだ


私ってなんなんだろ…

私の人生ってなんなんだろ…


そう考えながら車に乗り込む


アイツは最後まで来なかった

カギは郵便受けに入れておいた


これで最後だ


もう二度と帰らない


この日ばかりは気を抜くと涙が出そうになるから


車の中で寝たふりして

目を閉じて

涙が流れないようにしていた


朝9時ごろ出て

夕方着いた


終わったんだな〜と思った