「毎日なんだかつまらない」

　先日Amazonで購入した本、「悪いのは、あなたじゃない」の相談のひとつに、こういうものがあった。
　「好きなこと、したいことが分かりません。だから毎日、つまらないです。仕事に行って、家に帰ってご飯を作って、寝るだけ。これといった趣味もありません。（中略）人として何か欠けているのではないかと思うときさえあります。」
　あ、これ自分のことだと思った。
　この本の著者は心理カウンセラーで、原因を過去の好きなものを否定され続けてきた結果だと言う。
　私の場合は鉄道、音楽が好きで否定されたことは大人になるまで無かったと思う。鉄道は自然と波が引くように収まっていったが、音楽については信念があったため、周りと衝突したこともあった。それが学生の頃に一度あった。
　その後市民バンドに入ってからは、いろいろと人は去り、入ってきて、知らずに上層部の人間となり、動かす立場の人間になったり。
　それだけなら良いが、選曲が自分の楽器が目立つような曲、作曲家を強く推し、知らない他の上の人はなすがまま。なんだかわけの分からない作曲家の曲をメインに持ってきたりと、いろいろしでかしてくれた。
　指揮者も懇意で指導してくれた先生を、自分も曲を振りたいからと追い出す形になり、そうして出来上がったものは首を傾げざるを得ないものに仕上がったり。
　また、その上層部に上り詰めた人のつてで、新しい指揮者を迎えたが、某難曲の組曲の指導は、通すだけで終わってしまった。果たして人に聴かせられるものになっていたのか。または手の施しようがないと投げられたか。
　その後もやり方に不満を持つようになり、トラブルを起こしたり、また当時双極性障害であって思考も異常だったと思うし、何もかも嫌になり辞めてしまった。それっきり楽器には触っていない。それが約２０年前の話。

　そういうことで音楽という最大の趣味を捨ててしまった今、これと言ってしたいものもない。惰性で動画を観たりするのみだ。
　新しく何かを始める気力もないし、鉄道系には金がかかる、ドライブしたくても車がない。もっと言うと友人もいない。
　どうしたら良いんでしょうねえ・・・