先日帰省したときに改めて思ったこと。朝昼晩ととても静かだと言うこと。今私が住んでいる札幌の某所も静かなところだが、それでも1人2人には出会う。実家の方はほぼない。

 今の実家の場所に引っ越して来たのは私が幼稚園の頃。家の前の道路がまだ砂利道で、向こう側にドブがあって、その向こうには畑が広がっていた。
 当時は新興団地と呼ばれていたが、何故か現在でもタクシー会社にはそれで通じる。
 建売住宅がずらりと並び、同じような家が規則正しく並んでいた。
 当時は若い人たちの家庭も多く、子供の遊ぶ姿がよく見られた。私もその中の1人だった。町内にある、ごく小さな公園に集まって、相撲やら鬼ごっこやらをよくしたものだった。

 あれから数十年、畑だった場所には立派な家が建つようになり、建て売り住宅の方も増築、改築する家も多くなった。近所に2件あった雑貨店も閉店。そして子供たちは家を出て、残ったのは老人達。すっかり高齢化した。
 家の中は禁煙なので、外で煙草を吸ったが、その時家の前を通る人はいなかった。5分くらいに1台車が通るのみ。すぐ近くに中学校もあるが、なんとも静かであった。まあ土日ということもあっただろうが。

 静かな環境が好きなら良いが、コンビニもちょっと遠い、スーパーは更に遠い、バスは1時間に西回り東回り1本ずつ、JRの駅も遠い。
 すっかり不便な場所になってしまった。ここに住むなら車は必須だ。
 
 私はもう実家に住むことはないだろう。現在母が1人で住んでいるが、亡くなったら売りに出すと母も言っていた。私が相続しても売れ、と言われるだけだし、妹は遠くで旦那と住んでいるので、相続はしないだろう。
 なんだか寂しいが、そうなるのだろう。これからはなるべく帰省した方が良いな、と考えさせられた。