こんばんは。
房総特急としてデビューした183系の続編です。
1974年(房総の2年後)老朽化した181系の
置き換え用に183系1000番台が登場します。
とき・あずさに投入するため耐寒設備を強化し、
前面貫通路を廃止したのが大きな変更点です。
あずさ3色。
かいじ2色。
181系時代から、ときとあずさは
車両のやりくりをしていたので、とき仕様の
1000番台はあずさにも充当されました。
1000番台登場の翌年、
横軽対策を施した189系も登場。
189系は183系1000番台とほぼ同じ仕様で
上野方のクハはEF63と連結可能な500番台。
他車と同様に空気バネのパンク装置付きです。
こうして首都圏の国鉄の直流特急電車は
183系(189系)、185系が大部分を占めます。
しかし、その栄光も分割民営化→JR化後から
新たなコンセプトを持つ新型車の登場で
しだいに活躍の場を狭めていきました。
定期運用から外れた車両は、
臨時や団体などでも使用されました。
南流山付近です。
ちょっと見えにくいけど
ヘッドマークは「修学旅行」となっています。
側窓の上下寸法から元グレードアップ車
だと判りますね。
千葉県内の学校が日光へ行く集約臨でした。
「るんるん舞浜」言わずと知れた… TDL臨時
武蔵野線では183系も含めていろいろ電車を
見ることができたので、けっこう楽しめました。
とくに廃車がすすんだ形式は、改造されたり
あるいは原型に戻されて臨時で走ることが
多かったように思います。
これは彩野色です。
「快速 マリンビュー舞浜」となっていますが
むちゃくちゃな名称ですね。(塗装も)
埼玉地区からのTDL臨ですが。
この塗装も2・3年で消えて…
こうなりました。(同じ車両です)
新宿~東武日光乗入用の485系の
予備車になったので塗装を合わせました。
新宿から日光への利用者にとっては
スペーシアのJRグリーン車並かそれ以上の
座席と183系の中古車とでは、同じ料金なら
知らずに乗ったらえらい格差で気の毒ですね。
183系の番外編として関西地区には
変な183系をご紹介します。
一応、183系700番台、800番台を
名乗りますが・・・
ぱっと見、485系に見えます。
それもそのはずサンダーバード化などで余った
485系の交流機器をおろして直流化したもの。
結果、性能が183系と同じになったので
同形式を名乗ることになったのだそうです。
北近畿などに投入されましたが、
晩年は4連でこうのとりになっていました。
余談ですが、余った381系4連のこうのとり
なんていう編成も撮っています。
裕福なJR東日本に比べて
西日本は古い車も大事に使っているんだな、
と思うと応援したくなります。
183系の保存車両ですが、ゆかりの地
横川鉄道文化村にもありまして、
この車は開園当時は緑のあさま色でしたが
国鉄特急色に塗り替えられました。
なぜここに?
ジョイフルトレインのシルフィードとゆうですが
じつはこの2種は183系からの改造車です。
種車(たねぐるま)はサロ183(!)です。
台枠を利用して車体を新製(!)、485系の
修理用部品を組合わせた、というもの。
うーん、これも改造というのか。
建築基準法の都合で新築できないので
スーパーリフォームと称して建替える
インチキみたいな気もしますが・・・
他にも塗装と電気配管を直して113系に
組込まれたサロなどもいましたね。
ここに不思議な写真が1枚あります。
このあさま、何か変です。
クハを拡大してみると・・・
窓の高さ、塗分けの高さもずれてますね。
よく見ると後位の客扉がステップ付き!
前の客扉はステップなしです。
うーーむ・・・
どうも485系の改造車に見えてきました。
西日本と違い、運転席上のライトを外したり
客扉(デッキ)を増設したり、
塗装も合わせるように努力しています。
(前頭部の羽根模様も斜めになってますね)
おそらく後位のデッキは扉はそのままでも
ステップを埋めてあるだろうと思いますが、
今となっては確かめようもありません。
関東にも485系転じて183系という車が
いたんですねぇ。
いつもならここで
模型の写真を載せるところですが…
183系はNゲージのグレードアップあずさ
しか持ってないので今回はパスです。
替りに181系時代の写真を。
一部のあさまは東京駅まで乗入れていました。
今でこそ上野・東京ラインがありますが、
当時、上野口の特急が新幹線と並ぶのは
ちょっと新鮮でした。
本日もご乗車ありがとうございました。