私鉄の旧国鉄型・鹿島鉄道 | きゅうの鉄道写真館

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こんばんは。

旧国鉄型シリーズ、鹿島鉄道編です。


鹿島鉄道は古くは鹿島参宮鉄道といい、

関東鉄道に吸収されて関鉄鉾田線になり

再び独立して鹿島鉄道になりました。


鹿島鉄道(かしてつ)時代の旧国鉄型は3車種です。


《キハ600型》





元はキハ07です。

ディーゼルカーの黎明期の車両で

晩年は急行色に塗られていました。

前面は大改造されていますが

側面はキハ07の面影そのままです。






一世代前の塗色はこの色です。

キハ07というイメージはありませんね。






そしてもう一つ前はこの塗色。

国鉄の気動車標準色で、

個人的には一番似合う色だったと思います。

乗った感想は、TR29が意外に乗り心地良かったこと。

枕バネがリーフなのでゴツゴツした感じかなー?

と思ってましたが、やわらかかったのにびっくりでした。

かしてつの晩年に生き残っていた旧国鉄型気動車は

これだけで、601、602の2両在籍していました。



《DD13》


かしてつには国鉄から流れてきたDD13もいました。








DD13は2両いました。

3両いるように見えましたが、1両は「もどき」です。

上の写真で一番下はDD902です。

この機関車は自社発注ですが、DD13そっくり。

よく見ると台車が軸バネ式で、違いがわかります。


あれ?DD902、ということは1号機もいるはず。

そうなんです。 本当にいました。


《DD421》







DD902のほうが旧国鉄型っぽい容姿ですが

実際はDD901が旧国鉄型、DD421でした。


DD421はメーカーの試作機で1両のみ

国鉄での車籍は1年のみで、

名古屋で使われたそうです。

試用期間が過ぎると関東鉄道に売られ

かしてつが分離したときについてきました。


全然形も似ていないのに、なぜ両方DD90なのか?

実は関鉄時代にエンジンも変速機も

DD13と同じものに換装されました。

結果DD13も含めて4両とも同性能となり、

DD901、902と連番がふられました。

なお、DD13については

国鉄時代の番号がそのまま使われていました。


百里基地の航空燃料輸送が

パイプラインの完成で終了した結果

大口の安定収入が失われました。

地元の存続運動もむなしく、

ついに2007年、鹿島鉄道は廃止されました。


比較的車齢の若かった軽快気動車も含め、

これらの車両はすぐにつぶされてしまいました。

保存話が出ると面倒だったので

と、うわさされましたが

本当かどうかは知りません。


では、今晩はこの辺で。



本日もご乗車ありがとうございました。