松戸、伊那松島、東京と車輌基地が続いたので
シリーズで(?)福島機関区へご案内します。
1991.4.21、山形新幹線開業を1年後に控え
奥羽本線・板谷峠への登り口へ行ってみた。
福島機関区は福島駅から西へ、現在の山形新幹線の
連絡線が地上に降りたあたりの住宅街にあります。
広大な敷地が東西に広がるため、構内を南北に横切る
歩行者用の踏切(通路)がありました。
望遠レンズ(作例は135mm)を使えば
上のような写真を撮ることができました。
この通路は、今考えると
地域の人しか利用しない(利用させてもらっていた)
非公式なものだったと思います。
現代は、公園の遊具から子どもが落ちれば公園管理者が
責任を問われる時代ですから、こんな通路は許されません。
(グーグルの航空写真を見たら消えていました)
日本からは自己責任という言葉は消えつつあるようですね。
そして、通路の間近に停まっている機関車は…
まさに、かぶりつき状態でした。
(かぶりついてしまった。ゴメンナサイ)
山形新幹線の線路がつながった
と、報道されていたころでしたので
現場を見に峠の登り口へ行ってみました。
庭坂駅で下車すると
何やら地味に祈願祭をしていました。
山形新幹線の工事は、在来線を標準軌化する
というものですが、列車の運行を止めずに行うため
複線の片側ずつ順番に施工しました。
撮影場所に向かう途中、踏切を見に行き
軌間の違う2条の線路が並行していて
おおー!っと思ったのですが写真撮るの忘れた。
残念。
峠を下ってきた普通列車は
客車2両を牽くのに機関車を1両使っています。
なんて贅沢なんでしょう!
ここが山と平地の境目、
S字カーブで「いよいよ山に挑むぞー」
という地形がよくわかる地点です。
つばさが峠へ登っていきました。
となりの真新しい白い道床が新鮮です。
軌間(レールの幅)の対比がおもしろいですね。
板谷峠は在来線時代には何度か通過していますが
じつは山形新幹線が開業してからは
まだ越えていません。
別に新幹線が嫌いというわけではありませんが
なかなか趣味の対象になりにくいのです。
画一的、合理的にシステムが構築されているので
ローカル色が出にくく、
そのスピードは便利な反面
「はるばる来たぜー」という感慨を吹き消します。
列車と連絡船を乗り継いで、ようやく着いた函館と
はやぶさ4時間半で到着する函館が
同じ函館とは思えなくなるでしょうね。
そんなわけで、世間様のフィーバーから
一歩ひいてしまう自分がいるんです。
そろそろ金沢にでも行ってみるかなあ?
本日もご乗車ありがとうございました。













