暑さも去り、寒くもなく今まさに
工作のベストシーズンです。
さぞや作業もはかどることと思っても
結局ぐーたらは相変わらずで…
本日は先月の運転会になにか目玉を、
と急遽用意したC58の顛末について
書いていきます。
《生地キット=未塗装キット》
宮沢模型の箱
この箱を懐かしいと思う人は
それなりに年期の入ったモデラーですね。
3・40年ほど前のことKATOの初期の
カタログの巻末には取扱店のリストが
載っていました。
2駅隣の駅前にあるおもちゃ屋を発見。
仕事帰りに寄り プラモの山の天井近く
で見つけました。HOは随分まえに
やめたとのことで唯一の残り物でした。
値引きのない店だったけど交渉の結果、
缶スプレーを1本おまけにつけて…
定価12700円。かなりお買い得でしたが
もちろんそんな顔はしません。
生地キット
箱を開けるとこんな感じです。
ロッドは買ったとき転がしてみたくて
すぐにつけてしまったのか、あるいは
最初からついていたのか忘れましたが
それ以外は購入時のままの状態です。
箱から出してみた
車体の半田付け組立は済んでいます。
組立は主にネジどめ、小部品の接着と
半田付けは配線のみでOKです。
当時の蒸機の構造上の弱点は モーターと
ウォームギア軸をゴムチューブで結んで
いるところでした。
経年劣化でゴムが硬くなり僅かな軸の
屈折やずれを吸収できなくなり振動や
最悪空転するようになります。根本的な
解決策はゴムチューブを廃すること。
長軸モーターに交換
今井模型で入手した中村精密の蒸機用の
モーターです。ローターのバランスが
とってあり軸受けはオイルレスメタル
という高級仕様です。
ただ、ひとつ難点があって、固定用の
ネジ穴が3mmじゃなかった!
たぶん2.7mmくらいで もちろんそんな
ネジは持ってない。
仕方なく3mmタップをネジ穴の上から
強引にたててしまいました。
タップの先端がローターの巻線に触れる
直前に止めるのはもちろんです。
吊り掛け式に搭載
モーター軸にウォームギアを半田付け
ギアボックスと直結にします。
モーターの位置は2cmほど前進。
台枠の内側でモーターに当たる部分を
1mmほど削りました。
モーター固定ネジ部分の台枠に3.2mmの
穴を開け3mmネジを通します。台枠と
モーターの間にはコイルスプリングを
入れましたが写真では見えませんね。
これでモーターは上下にはラフに動くが、
左右動や回転はしない状態になりました。
ウエイトを切る
モーターが前進した結果、上まわりを
かぶせたときにウエイトに当たるため
2cmほど金鋸で切落としました。
あとはドローバーをネジどめして
配線すれば足回りはOKです。
機関車の裏面
従台車のレール圧着用スプリングは
イマイチ調子よくなくて外しました。
重力だけで問題なく、今のところまだ
1度も脱線していません。
先輪のほうのスプリング(圧着と復元)
は調子よく、そのまま使用しています。
定位置だとシリンダーに接触するため
1mmほど前にスライドして固定します。
いずれ動輪のブレーキシューくらいは
着けたいと思っています。
試運転
なかなか調子よく走ります。
モーター⇔ギアボックス直結は正解。
とても静かです。
金色ロコ
しばらくこの状態で遊んでいましたが…
なんか他の車両になじまないし、
違和感は増す一方です。
そこでもう1両あったジャンクのC58
(一部塗装済)と車体を差し替えました。
黒くない部分はアクリル絵の具でタッチ
アップして一応黒い機関車の誕生です。
C58のテンダーは金色しか無かったので
とりあえずD51から借用しました。
少し長いけど金色よりマシということで。
なんとか運転会にデビューできました。
《もう1両のC58》
今回は全く対象外でしたが、ジャンクの
C58もいずれ走行可能な状態に再生
したいと思っています。
とりあえず状態だけ見ておくと…
足回り
構造は今回のC58に似ていますが
台枠・ギアボックスともに真鍮板の
折曲げ、半田付け組立です。
恐らくごく初期の製品かと。
通電すると一応回りますが振動が激しく
(ゴムジョイントの硬化)
そのバイブレーションは、ギアボックス
から動輪を介してレールをたたくことに
なり、かなりの騒音が予想されます。
ジョイントの交換
これに替えるだけで大分マシになるかと。
(丸で囲った部分のみ使用)
軸のずれは許容できませんが多少の屈折
は吸収してスムーズに回るはず。
あるいは今回と同様に長軸モーターに
交換する方法を考えるか…
テンダー
怪しげな鋳物の台車を履いています。
機炭間が空白
台枠の端梁やキャブのステーが無い。
ドローバーをつける場所がありません。
これはもう1両を見本にして作るか。
キャブ内いっぱいにモーターが見えます
今回デビュー(仮)のC58
モーターは火室内に納まりすっきり…
は良いのですがキャブの床もないので
すけすけです。
最終的には金色車体のほうをディテール
アップする予定ですので再び車体交換、
その時には火室のバックプレートや、
キャブ下など少し凝ってみたいです。
C58重連(妄想)
秩父鉄道のC58
当鉄道のC58
同じようなアングルで撮ってみましたが…
比べちゃうと広い軌間が目につきます。
しかしそれ以上に共通の軌間(16.5mm)
はメリットのほうが多いので 模型として
割切れば 私は許せちゃいます。
ところでこの写真は下↓のように撮りました。
上↑の写真の撮影風景
まばらに草が散らばってるだけのように
見えると思いますが…
目線を下げるだけで一つ前の写真になる
ちょっと意外じゃないですか?
緑は百均の芝や草を置いただけ、
適度にボカすところがミソです。
ただしご覧のとおり客車もボケています。
被写界深度を深くすると客車ははっきり
写りますが背景の草も草に見えてしまい
NGです。
模型をネタに「らしく」撮るのって
とても楽しいです。
北防波堤ドームのアーニャ
最近、フィギュアの撮影にも凝っていて
先週撮ったものです。
TVに風景写真を写し、1mほど手前に
フィギュアを置いて撮りました。
光線の向きをそろえること、ほんの少し
ピントを甘くすること、がコツかな。
(ピンをかっちり決めると浮いてしまう)
AIならもっと簡単にできるのかなぁ?
ではまた。
本日もご乗車ありがとうございました。
伯備線のC58(新見-布原)
備中神代 進入