きゅうの鉄道写真館

きゅうの鉄道写真館

きゅうの休憩室から鉄道関係を移設しました。
ドールに興味のない方はこちらで。

 

今回はかつて丸窓電車が走っていたころの
上田交通にご案内します。
1985年6月16日(日)日付の変わる頃出発。
千葉県北西部の自宅から →関宿→栗橋→
国道125号→17号→18号とひた走り・・・
旧碓氷峠を登って軽井沢まで3時間半。
真っ暗なうちに軽井沢駅に着きました。

 

待機する峠のシェルパ

 

急行 能登発車
能登は信越線まわりの夜行急行でした。
金沢2144――410軽井沢415――700上野 
荷物車+B寝台×3+自由席×5
早々に三脚を2台立てスチルとビデオを
準備します。
ビデオは買ったばかりのVHS(!)で
カメラとデッキが別々の超重いやつ、
車がないと撮影には行かれなかった。
能登を見送った後、上田に移動します。

 

上田駅(国鉄側:昼前ころ)

 

上田駅(上田交通側:早朝)
当時上田駅の出入口は国鉄側にしかなく、
上田交通利用者は国鉄の改札を入って
跨線橋を渡ってホームに降ります。
一応独立したホームを持ってはいたけどね。
市街地は国鉄側に広がっていたので、
まあ不便はなかったのでしょう。

 

 

出番のないクハの群れ
ホームに沿って側線があり
数両のクハが留置されていました。
日曜日だったので連結運転は見かけず
あいにく朝から単行の運用ばかりでした。

 

国鉄との連絡線
1980年頃まで貨物輸送があったそうで、
ここから国鉄に受け渡していました。
左端は東急5000系のサハ改造のクハです。

 

クハの連結面

 

モハ5271
そろそろ電車も起きだしてきて
初電の準備が始まったので最初の撮影地
下之郷に向かいます。

 

 

 

モハ5251
モハ5250形は丸窓電車として有名でした。
自社発注のオリジナルで 3両ありました。
(他はすべて中古車)

 

 

モハ5372
モハ5370形は ひと目見て小田急顔ですが、
信濃鉄道のモハの足回りに小田急のクハの

車体を載せて誕生、2両存在しました。

 

モハ5271
モハ5270形は元長野電鉄のモハ600形で
典型的な川崎造船所タイプでしたね。
3両移ってきましたが1両はクハ化、

もう1両は未整備のまま
上田原で留置、廃車されました。

 


《上田原駅》
昇圧前、上田交通の車両基地は上田原に
ありました。
行き違いができる本線と対向式のホーム、
駅舎の向かい側は検修庫の側壁です。
見学を申し込もうと事務所を見ても
日曜日のせいか人がいません。
さすがに出札口にはいたので入場券くらい
買ったほうがいいかなと思い声をかけると
そのまま通してくれました。

 

 

2棟の車庫(検修庫)
作業はお休みのようで誰もいない。

 

モハ5252

 

上田方面のホームから
前後ともスプリングポイントで、
対向列車の有無にかかわらず進行左側の
ホームに停まります。
別所温泉方面のホームは車庫の側壁に沿い
屋根が延長されて差し掛けられていた。
突当りには元東急の電車が見える。

 

モハ3310
車番、塗色とも東急時代のまま。
行先表示が中塩田になっているのは
非力のため八木沢から先の急勾配を
登れなかったから。
でしたが、その後の改造で40‰登坂が
可能になっても結局最後まで限定運用の
ままで終わりました。
電車の左は貨物ホームと上屋のようです。

 

木造電車の廃車体
実は木工作業場だそうです。

 

2線の車庫(千曲川寄りのほう)
車庫は2棟とも側壁上部と屋根の間が
吹き抜けになっていました。
通風と明り取りのためだったでしょうか。

 

長電 モハ611
モハ5271(元モハ612)クハ271とともに
長野電鉄から来ましたがモハ611は車籍を
取得することなく終わりました。

 

ED251
日鉄自動車製です。
宇部鉄道→国鉄 富山港線→上田丸子電鉄
と渡り丸子線廃止後別所線に。
上田-城下間で貨物を牽いたそうです。

 

ワフ203
トラ301と共に業務用に残った貨車

 

車庫の裏
前身は気動車らしい廃車体の倉庫。
ここで簡単なスケッチを描き、
帰ってから油絵に仕立てたのが
アニメ部屋に掛けてあります。

 

アニメ部屋の絵
撮影行では時間がもったいないので
スケッチ程度しかできません。
当然 参考用に写真も撮ってきますが…

 

参考写真
絵と同じフレームでトリミングしてみると
おお、そっくりになりました!

 

 

モハ5372
別所温泉行き
対向列車がないときでも向う側に着く。
省力化ということもあるでしょうけど、
閉塞は2灯式自動信号を導入済みだし
人の手を介さないほうが安全性は高い。
東急モハ3310の反対側の突き当りには
モハ5250の留置が見えます。

 

上田原駅の時刻表
う~む・・・

 

モハ5253
ホームから見えた車両です。

 

上田原を出発する上田行き
模型にしたい!

時間もだいぶ押してきたので
次の撮影地に移動します。

 

 

 

 

 

 

モハ5251
塩田平を行く。
4枚目の山並みの奥、

山頂が少しだけ見えているのは浅間山。
稲藁を干してある姿(藁立て)が面白い

 

 

モハ5372

 

 

モハ5251
上田市街をバックに千曲川の土手に
駆け上がる。

 

 

モハ5251
長大な鉄橋で千曲川を渡る。

 

モハ5251
上田駅にもどりモハ5251を観察。
記念写真を撮ってから
この日のもう一つの目的地、碓氷峠へ。

 

 

《午後は碓氷峠で》

 

 

 

 

碓氷峠のEF63
詳しくは別の機会に譲りますが…
夕日が車体に反射し赤く染まる頃まで
撮影し、帰宅の途につきました。
帰りは同じ道を逆向きに4時間半。。。
帰着したのは日付が変わる少し前!
車の運転は好きだったけど・・・
24時間ちかく連続で遊べたというのは
若いってすごいことだったんだな!??
土曜の真夜中に碓氷峠旧道を通っても
青いシルエイティに遭遇しなかったし
(イニD登場は1995年頃?)
今じゃ絶対にムリムリッ!


ところで突然 上田交通マイブームが
再燃したのには理由(ワケ)があります。

 

 

 

モハ5250(トミックス)
運転会に他社から乗入れてきた車両です。
うーん、これを見て火が着きました。
以前から上田原駅のレイアウト(ジオラマ)
は漠然と考えてはいたのですが…
さっそく物置からベニヤを出してきて

 

 

 

手持ちの資材で検討
横浜の篠原模型が廃業したということを
知ったのは去年の夏ころ。
すでに市場の在庫も尽き、新たな入手は
困難でした。
なので手持ちのポイントで勝負するしか
ありません。
幸いフレキシブルは余裕があります。
現物合わせでプランを検討しました。

 

あとからできた図面
プラン検討のためではなく、
検討後の結果を描き留めたものです。
自分用メモなので見えにくくてスミマセン
工作もボチボチですが進んではいるので
また続きを書きたいと思っています。

 


本日もご乗車ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

(まったく非力な)AE100と自分
走り屋じゃなくてすみません。