上田原駅製作の次のステップとして
貨物ホームの上屋を作ってみました。
今後、建築物を作っていくための
「習作」と言ったところです。
貨物ホーム上屋(うわや)
実はポイントマシンを隠すための小屋
のひとつになります。
このサイズの上屋なら線路側の側面は
オープンにするのが一般的ですが、
マシンを隠すのが目的なので扉付きに
なるのはやむを得ません。
到着した荷物を一時的に保管するため、
荷物には肥料や石灰など濡れては困る、
あるいは危険物もあるため錠のかかる
扉が必要、と理屈をこねています。
まあ、四角いほうが工作も簡単だし、
練習にはちょうど良いかと。
《設計する》
ワム8を相手に図面を描いていきます。
今回は図面からスタートしました。
立面図
幅5cmはマシン収納の都合で決まりです。
長さはワム80000の1両分。
高さはワム8に合わせて決めました。
(屋根の先端をワムの雨樋に合わせる)
高さの確認
線路側の側面をセットバックさせて
荷役作業のスペースをとります。
屋根がひさし代わりになって雨天でも
濡れにくいようにしてあります。
マシン収納の様子
プラ板にケガく
材料は1mm厚プラ板です。
シャーペンで切断線や扉の位置を
書き込みます。
切断
簡単にPカッターで切断しました。
切断部分は仕上げも含め1mm(片側0.5mm)
ほど小さくなりますが気にしません。
ただし組合せを考えて、上から見たとき
台形にならないように気をつけます。
羽目板の表現
千枚通しでスジを引きます。
間隔は3mmにしました。
スケール的にはもう少し狭いほうが
良さそうですが手抜きです。
あまり強く線を引くと板が湾曲します。
下見板のほうが精密に見えますが
工作が面倒に(難しく)なるので
今回は見送りました。
明かり窓の追加
裏側の壁が間延びして見えたので
明かり窓 兼 換気用?窓を追加しました。
(篠原のパーツです)
最初、カッターナイフで引っかいてみた
のですが超大変で、糸鋸で抜くほうが
全然らくちんでした。
扉を接着
四角く組立てたところ
裾には3mm幅・0.2mm厚のプラ板を接着、
基礎を表現しました。
《屋根を作る》
屋根はどんなタイプにしましょうか。
わりとしっかりした小屋なのでトタン板
(波板)というわけにはいかんし…
日本瓦ではちょっと重い。(見た目が)
そこでスレート瓦かセメント瓦にしよう
ということになりました。
瓦のふち(となりの瓦と重なる部分)
まずフチの材料となる帯材を用意します。
白ボール紙を1mm幅に切り出しますが、
両端を後で切り離せば丸まらない。
瓦の線を引く
縦は6mm間隔、
横罫は2mm・5mmの繰り返し。
切ったフチを縦に貼っていく
これを今度は7mm幅に切るわけですが…
カッターで切ろうとしてみた
予想どおりフチが剥がれて曲ってしまい
失敗でした。
瓦の帯と台紙
結局、ハサミで切って解決しました。
この瓦の帯を2mmずつ重ねて貼っていけば
瓦屋根の出来上がりです。
かなり余分に用意しましたが使ったのは
(使えたのは)半分くらい。
歩留まり5割というところですか…
要領はつかめたので次回からはもう少し
うまくやれるかと思います。
参考書
瓦の工作方法は大昔から紹介されてます。
この本は私にとってバイブル的な存在で
中学生のときからボロボロになるまで
読みました。
本体に載せてみた
高さの確認
ワム8を並べてみると雰囲気が出て、
わくわくしてきます。
サーフェイサーで塗り固める
最初は染み込ませるためにシンナーで
薄めて塗ってみましたが、貼り重ねた
隙間だらけのため無限に染み込み、
なんかブヨブヨになってきたので中断。
薄めずにぼってりと塗りつぶしました。
隅や隙間がうまったり、ボール紙のカド
が丸くなって見た目も良くなりました。
(多少マシになった)
全パーツ
とりあえず本体も茶色に塗ってみました。
いずれ(ホームができてから)周辺に
合わせてドライブラシで塗り重ねて
ニュアンスをつけていきます。
基礎部分の灰色もホームができてないと
明るさを決められないので後ほど。
レイアウトに置いてみた
ホームは高さ確認のため板きれを置いた
だけなのですが…
裏側
貨車から降ろした荷物はいったん倉庫に
格納しておきます。
その後、こちら側にトラックの荷台を
横付けして、倉庫の妻板の扉から
荷物を取出して積込みます。
これで貨車の到着と荷物の受け取りの
タイミングが合わなくても大丈夫です。
(こんなふうにストーリーを考えるのが
楽しい。→とともに時間を食ってしまう)
少し広い目線で見てみた
で・でかい!
敷地全体(基盤)が狭いのでこの大きさ
でもかなりでかいです。
しかし幅5cm×11cm(ワム8の長さ)は
必要最小限のサイズだから仕方ないし…
とりあえず練習にはなったので上田原駅
建設計画はこのまま進めていきましょう。
本日もご乗車ありがとうございました。
「アニメ あの花」の秘密基地(物置小屋)
ドライブラシの作例です。
1/9サイズです。
このサイズなら扉の開閉も楽々でした。
「汚し」は多少オーバーぎみのほうが
カメラ写りは良くなりますが、周辺との
バランスが大事なので貨物上屋の仕上げ
はかなり先になりそうです。
(全体の工作が進んでから)












































