でぶるまんしゅーじですねん(間もなく閉鎖) -87ページ目

でぶるまんホラー「捨て置けばーさん」

もう何年も前になるんやけど、

当時も毎晩、しんのすけさんを連れて

わっせわっせジョギングしてましてん。


僕のお気に入りのコースは決まってて、

まず、家から500mほどのところにある

サッカーグラウンド横を抜けていく。

ここは夜9時ごろまで照明が入るから、

明るくてベンリなんですよね。


ところがその先、小高い山の周囲を

ぐる~~~っと回るコースに入ると、

ここがもう照明のない世界なの。


月夜でも足元すら見えへん( ̄_ ̄;)



さてその夜も、僕としんのすけさんは


「さ、今日も張り切っていきましょー」

「わふわふ|( ̄T ̄)|」


などと言いながらグラウンド横を抜け、

しばらくして山裾の道に差し掛かった。


「懐中電灯…点かへんがな( ̄. ̄;)」


あえなく電池切れの模様。


こーなるともう、よく見えない道路を

半分『勘』で走んないといけない。


「しんのすけさん…ガイドよろしく~」

「|( ̄T ̄;)|…」


愛犬はどーもアテにならんので、

iPhoneを取り出し、画面を照明にして

とりあえず危ない場所は道を照らしつつ

歩いてクリアすることにした。


画面の青白い光に照らされた道端は、

急な坂状になってて雑草が茂ってた。

そこを上がったとろにお寺があります。


と、しんのすけさんが突然吠えだした。


「ばうばう!がうがう!わおんわおん!」

「ど…どしたんですかいきなり( ̄^ ̄;)」


いっこうにおさまらないしんおすけさん。

…どころか、リードをぐい!と引っ張って

僕をどこかに連れて行~うとするの。


「おーおー、行ってやろーじゃないの」


iPhoneで照らしながら草むらをかき分け

どどどっと進んでいくと…



薄青い明りに照らされた草むらの中に



突然、ぬっ!と、



皺だらけのお婆さんの

真っ青な顔が

浮かび上がりましてん。





「どわっ( ̄O ̄;)!」


そらも~心臓が止まるかと思った。


青白い顔の老婆は、地面に寝転がってて

眼を閉じたままビクともしないのね。


「どえらいもんにおーてしもたな…」


でもま、怖がっててもしょーがないんで、

声をかけてみることに。


「え~と…もしもし(^_^;)」


無反応。


「あの…ちょっとよろしいです(^o^)?」


すると突然、お婆さんの皺だらけの瞼が

かっ!と見開かれた。


「わ( ̄o ̄;)…」


開いた眼の黒い瞳が、ぎょろ!と僕を睨む。


「え…と…( ̄- ̄;)」


動揺する僕に、お婆さんが低い声で言った。


「捨ておけ…」

「はい( ̄v ̄;)??」

「捨ておけ…」

「( ̄- ̄;)…」


そ~言われても、捨て置くことできへん。


「だ、大丈夫なんですか?」

「…捨ておけ~」

「車にはねられたりでもしたんですか?」

「…捨ておけ~」


も~なに訊いても『捨ておけ』の一点張り。


「…分かりました( ̄- ̄;)」

仕方なく、お婆さんをおいてけぼりにして

僕は真っ暗な草むらを後にしたわけです。


ところが、やっぱり気になる( ̄^ ̄;)。

いろんなよくないことばかり想像して

全然寝れへんかったんですよね( ̄. ̄;)



…で、翌朝、空が明るくなりかけた頃に、

しんのすけさんを連れてまた例の草むらへ。


「よかった~( ̄v ̄;)おらへんおらへん」


とりあえずは、大した騒ぎにはならずに、

僕の中の笑い話ネタで済んだよ~なんで、

まあ安心したわけです。



後日、ご近所の奥さまから聴いたお話し。


このお婆さん、たまに家族と喧嘩したら

スネちゃってこーゆーことをやっちゃう

地元の有名人なんやそ~ですの<( ̄o ̄;)


なーんだ<( ̄v ̄;)。

ちゃんちゃん。




■教訓

 懐中電灯にはアルカリ電池を使おう!




 …そこかい!