映画エイリアンを一緒に見た少女
久しぶりに「でぶるまんのフシギ話」でおます。
中学の頃、将来の夢を"映画監督"と決めた僕は
週末に高松まで映画を見に行くための小遣いを
なんとか確保するために無駄遣いが出来ず、
あまり友人と遊ぶことをしなかったのね。
2年生のある日、学校から英語塾に行く途中で、
同じ中学の制服を着た女子に声をかけられた。
「○○くん…やよね」
「うん。…あの、何年生ですか?」
坂出市立東部中学校は、当時1学年3~4クラス、
全校生徒400人いない小さな学校やったんで、
ほとんどの生徒の顔は見たことあるハズやのに、
彼女の顔にぜんぜん覚えがなかったのよ。
「3年生ですか?」
「別にええやん、そんなんどーでも。うふふ」
短い黒髪に、日本人形みたいな可愛い顔立ちで
彼女はくすくすと笑った。
「あのさ、今度、一緒に映画に行かん?」
「映画? 僕とですか?」
「そ!」
実は当時、僕は周囲から『人畜無害』などと
誉め称えられるほど(?)の草食系男子でして、
クラスメイトの女子からボディガードとして
よく高松に同行させられることもあったんで、
『あ、またそのクチかー(T_T)』
と、可愛い女の子に声かけられたヨロコビも
どっかに吹っ飛んでいっちゃった。
「別にいいですけど、何を観るんです?」
「これ!」
彼女が見せたのは【エイリアン】のパンフ。
リドリースコット監督の当時の話題作でしたの。
「えーですね、それ(^o^)!」
「でしょ!」
結局、翌々週末に一緒に行く約束をしたの。
実おところ、このヘンちょっとフシギなんやけど、
それからの10日間、彼女が何年生なのかとか、
そーゆーことを確認しようとする意識が、
僕、全然働かなかったのよね。
日曜日、坂出駅で落ち合った時、彼女はもう
駅のホームに立って僕を待ってた。
快速列車(当時はディーゼル車^_^;)の中で、
互いに【エイリアン】について調べたことを
わいわい話しあって盛り上がったなー(^o^)/
周囲の『なんだこの2人は( ̄_ ̄;)』的な
冷たい視線が気にはなったんやけど…
映画館に着くと彼女は、思い出したみたいに
「ジュース買うから先に入っててー」
といって走っていなくなった。
「はい~( ̄_ ̄)」
先にチケット買ってロビーのベンチへ。
しばらくして彼女が、手にチュウチュウを
2本持って戻ってきた。
「へへへ。これ、一緒に食べよ」
「あ、ども」
中学2年の男女が、映画館のベンチに並んで
チュウチュウをちゅーちゅーと吸ってる姿は
なかなかビミョー(^_^)やとは思うんですが、
ま、いーではないですか。
あまりお菓子を買うことのなかった僕は、
チュウチュウの甘い美味しさにびっくりして
「ちゅ~」と音を立てて吸ったんですよねー。
映画は実に面白かった。
隣の彼女が『わっ』とか『えっ、えっ』とか
リアルな観客効果音を発してくれたのもあって
2時間めちゃめちゃ楽しんだ。
帰りの汽車でも、まー盛り上がる盛り上がる^^
その時に僕は、普段は女の子にこんなことを
思ったことなんてなかったのに、
『お、この子って、意外と可愛いんでないかい』
…などと正直思っちゃったわけですなこれが。
ところが、坂出駅で汽車を降りようとした時、
彼女は「わたし、このまま行くね」と言った。
「あれ、丸亀とかに行くんですか?」
「…うん、まあ」
「そうですかー」
そこでのお別れはちょっと残念やったけど、
まあ、同じ学校の生徒なわけですから…
「楽しかったです。じゃ、明日、学校で」
「うん。わたしも楽しかった」
僕は彼女と握手をして、一人で汽車を降りた。
この直後から、僕、彼女の記憶が飛びますの。
次に彼女のことを思い出したのは、翌年の夏。
【スターウォーズ/帝国の逆襲】を観ようと
一人で高松行きの汽車に乗ってた時。
突然、1年前の記憶がわわっ!と蘇ってきたの。
「え? あ…え( ̄o ̄;)?」
それまでの1年間、彼女を思い出す…とゆーか、
彼女の存在自体が意識から消えちゃってたの。
「…んー、なんなんでしょーねー( ̄. ̄)」
結局、彼女はいったい誰で、どこに住んでて、
あの時、どうして僕に声をかけてくれたのか、
今も僕には分かりませんです。
ただ、今でもふと、子どもがチュウチュウを
美味しそうにちゅーちゅーやってるの見ると、
あの女の子と映画館のロビーで一緒に吸った、
あま~い美味しさを思い出すのですよ。
中学の頃、将来の夢を"映画監督"と決めた僕は
週末に高松まで映画を見に行くための小遣いを
なんとか確保するために無駄遣いが出来ず、
あまり友人と遊ぶことをしなかったのね。
2年生のある日、学校から英語塾に行く途中で、
同じ中学の制服を着た女子に声をかけられた。
「○○くん…やよね」
「うん。…あの、何年生ですか?」
坂出市立東部中学校は、当時1学年3~4クラス、
全校生徒400人いない小さな学校やったんで、
ほとんどの生徒の顔は見たことあるハズやのに、
彼女の顔にぜんぜん覚えがなかったのよ。
「3年生ですか?」
「別にええやん、そんなんどーでも。うふふ」
短い黒髪に、日本人形みたいな可愛い顔立ちで
彼女はくすくすと笑った。
「あのさ、今度、一緒に映画に行かん?」
「映画? 僕とですか?」
「そ!」
実は当時、僕は周囲から『人畜無害』などと
誉め称えられるほど(?)の草食系男子でして、
クラスメイトの女子からボディガードとして
よく高松に同行させられることもあったんで、
『あ、またそのクチかー(T_T)』
と、可愛い女の子に声かけられたヨロコビも
どっかに吹っ飛んでいっちゃった。
「別にいいですけど、何を観るんです?」
「これ!」
彼女が見せたのは【エイリアン】のパンフ。
リドリースコット監督の当時の話題作でしたの。
「えーですね、それ(^o^)!」
「でしょ!」
結局、翌々週末に一緒に行く約束をしたの。
実おところ、このヘンちょっとフシギなんやけど、
それからの10日間、彼女が何年生なのかとか、
そーゆーことを確認しようとする意識が、
僕、全然働かなかったのよね。
日曜日、坂出駅で落ち合った時、彼女はもう
駅のホームに立って僕を待ってた。
快速列車(当時はディーゼル車^_^;)の中で、
互いに【エイリアン】について調べたことを
わいわい話しあって盛り上がったなー(^o^)/
周囲の『なんだこの2人は( ̄_ ̄;)』的な
冷たい視線が気にはなったんやけど…
映画館に着くと彼女は、思い出したみたいに
「ジュース買うから先に入っててー」
といって走っていなくなった。
「はい~( ̄_ ̄)」
先にチケット買ってロビーのベンチへ。
しばらくして彼女が、手にチュウチュウを
2本持って戻ってきた。
「へへへ。これ、一緒に食べよ」
「あ、ども」
中学2年の男女が、映画館のベンチに並んで
チュウチュウをちゅーちゅーと吸ってる姿は
なかなかビミョー(^_^)やとは思うんですが、
ま、いーではないですか。
あまりお菓子を買うことのなかった僕は、
チュウチュウの甘い美味しさにびっくりして
「ちゅ~」と音を立てて吸ったんですよねー。
映画は実に面白かった。
隣の彼女が『わっ』とか『えっ、えっ』とか
リアルな観客効果音を発してくれたのもあって
2時間めちゃめちゃ楽しんだ。
帰りの汽車でも、まー盛り上がる盛り上がる^^
その時に僕は、普段は女の子にこんなことを
思ったことなんてなかったのに、
『お、この子って、意外と可愛いんでないかい』
…などと正直思っちゃったわけですなこれが。
ところが、坂出駅で汽車を降りようとした時、
彼女は「わたし、このまま行くね」と言った。
「あれ、丸亀とかに行くんですか?」
「…うん、まあ」
「そうですかー」
そこでのお別れはちょっと残念やったけど、
まあ、同じ学校の生徒なわけですから…
「楽しかったです。じゃ、明日、学校で」
「うん。わたしも楽しかった」
僕は彼女と握手をして、一人で汽車を降りた。
この直後から、僕、彼女の記憶が飛びますの。
次に彼女のことを思い出したのは、翌年の夏。
【スターウォーズ/帝国の逆襲】を観ようと
一人で高松行きの汽車に乗ってた時。
突然、1年前の記憶がわわっ!と蘇ってきたの。
「え? あ…え( ̄o ̄;)?」
それまでの1年間、彼女を思い出す…とゆーか、
彼女の存在自体が意識から消えちゃってたの。
「…んー、なんなんでしょーねー( ̄. ̄)」
結局、彼女はいったい誰で、どこに住んでて、
あの時、どうして僕に声をかけてくれたのか、
今も僕には分かりませんです。
ただ、今でもふと、子どもがチュウチュウを
美味しそうにちゅーちゅーやってるの見ると、
あの女の子と映画館のロビーで一緒に吸った、
あま~い美味しさを思い出すのですよ。