こんにちは。

発達個性がある子専門の学習講師

水野統彰です。

 

昨日はADHD高1、中3の男子生徒の授業がありました。

 

今回は研修で解説している処理速度との関係について、

実例を交えながらちょっと解説していきたいと思います。

 

処理速度に関連した継次処理能力についてはこちらをご覧ください。

 

 

処理能力には大きく分けて2つあり、

 

全体を同時に把握する同時処理と

1つずつタスクをこなしていく継次処理があります。

 

ADHDのお子さんはこのうち

継次処理の能力、つまり1つずつこなしていく力が弱いとされています。

 

例えば数学では中学校ともなると

複雑な計算を行う必要が出てきます。

あえて言葉にすると、こういうような処理を行ってるんですね。

特に学習したての頃は右側の言語的な操作が欠かせません。

そこまで具体的でなくとも

「これをこうして、これをこうしてこれがこうなって~~」

くらいのことは考えています。

 

これがADHDのお子さんだと

すっ飛ばして計算して途中式を考えないようにするか

あるいは

1つ目で処理が完了してしまい、続く残りの処理については

休み休み取り組むことになります。

その生徒は

「分かってるから!」「できるから!」

といって自分が分かっていそうなところは

できる限り省略しようとするのですが、

 

前まではその言葉を尊重していましたが・・・

 

これが実は大きな落とし穴でした。

その子のやり方を尊重しているようで結果的に穴ぼこだらけの方法のまま

身につけさせてしまったと反省・・・。

 

ということで

今はとにかく「順序」「1つずつ」を徹底しています。

 

この辺は以前のブログで紹介した言語化スキルも組み合わせていきます。

 

 

こうした処理能力は暗記にも関係しています。

暗記も結局

 

読む→書くか声に出して覚えようと試みる→問題見る→答えられるか確認する

 

これを時間を置いたり日を置いたりして覚えたかどうかを

何度も確認し、問題なくなったところで

「覚えた!」となるのですが、

これも同様に一連の流れを継続するのに苦手さがあります。

 

だから覚えるのも確かに苦手ではあります。

 

じゃあまったく覚えられないかというとそうではないんですよね。

 

確かに暗記系の場合は

 

暗記すべきものを見ながら

音楽を聴いたり、

あちこち見てしまったり、

他のことを考えてしまったりするので

 

そもそも

覚えるための集中づくりが苦手です。

 

でも裏を返せば「言葉にすること」「書いてみること」

これを繰り返し実行することで当然記憶力も上がります。

 

そして「覚えたから大丈夫」に対して「いえ、何度も繰り返して着実にしてください」

という煩わしさを受け入れられるかどうか(笑)

 

この辺はこれから僕がしつこさを発揮するところかと

思います。

 

というわけで昨日の生徒も

追い込まれたそぶりを見せはしましたが、

最後まで頑張って練習を行うことができました。

 

ちなみに内容は三角関数です。(sinθ、cosθ、tanθのあれです)

しつこさを受け入れてくれたおかげで

理解してくれたと思うのですが、次回類似問題にチャレンジです。

 

それでは本日はここまで

 

 

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発達の理論と実践を学ぶPDS(プラタナス発達スクール)

https://pdschool.lectea.jp/school/course/id/?course_id=2075

 

≪発達が気になるなと思ったら≫

https://kouyusya.com/2024/01/05/hattasu-platanuscolumn001/

≪検査について知りたい≫

 

◇WISCⅣのそれぞれの指標の意味を知りたい

 https://kouyusya.com/?p=2238

 

◇K-ABCⅡについて知りたい

 https://kouyusya.com/2023/06/08/differencek-abcwisc/

 

プラタナスの家庭教師について知る▼

https://home.tsuku2.jp/f/hattatsugrowth/platanusstudy

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こんにちは。発達個性がある子専門の

学習指導講師 水野統彰です。

 

昨日もオンラインでの学習でした。

この子はASD+ADHDがありますが、

 

インプット→情報処理→アウトプットの段階で言うと

インプットのところでつまずいているお子さんです。

 

 

つまずいているといっても

聞いていないようで聞いていることもありますし、

分からない時は「分からない」と答えてくれます。

 

ちなみに授業中の

zoomのホワイトボードはこんな感じです。

 

画面左端に黒い楕円や乱雑にひかれた線がありますよね。

 

かけ算をやりながら暇さえあれば

隕石(本人談)や、線を描いて様々な形を見つけて遊んでいます。

 

自由ですよね。

 

これがさらにエスカレートするとこうなります。

書かれた計算式を黒塗りにし始めました。

昨日も2回くらい注意されています。

 

ASDの傾向があるお子さんの凸凹はこのように顕著にみられる

ことがあります。

 

算数的な計算が得意な子、という点では

月曜のこの生徒も共通しています。

 

 

全員に共通することではありませんが、

どこに理解を示せるかは大きいなと感じています。

 

 

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こんにちは。

発達個性がある子専門の

学習講師水野統彰です。

 

昨日は夜にオンライン授業が

2件ありました。

 

1名は

中1男子、処理速度の低下があって

計算などにかなり苦手さを抱えている生徒です。

 

もう1名は

小5男子、まばら登校のこともあり

学習については4年生時点から始めている生徒です。

 

今回は中1男子の子について。

 

処理速度って聞いたことありますか?

処理速度とは、すべきことを判断し、取り組み、完了し、取り組み続ける

力のことです。

詳しくはこちらをご覧ください。

 

 

この子は処理速度がゆっくりなため

計算には人一倍時間がかかります。

 

そのため授業でも結構置いてきぼりになってしまうんですよね。。。

 

注意が向いていないわけではありません。

しっかり話も聞いているし目も合うため

一見すると

 

まじめな印象です。(それはとても良いのですが・・・)

 

解説が終わって

「では問題を解いてみましょう」

というと

フリーズします。

 

どうしてこうなっているかを解説しますね。

 

一般的に

目の前に課題があったり

作業すべき内容があったりすると

 

▶その内容を確認

▶何をすべきかを決定

▶実行

 

このながれを取ります。

そしてその思考には

「言語」が伴います。

 

処理速度がゆっくりな子の場合、

この「何をすべきかの言語起こし」が非常に

ゆっくりなんです。

 

これは口頭で説明を受けても同じで

「よし、じゃあ~~~をしよう。」

とはなかなかなりにくい。

 

だから取り掛かりが遅くなります。

そして、聞いていなかったかのように言われてしまう。

 

正確には

「聞いたり見たりしているけれど、次のアクションが決まらない」

ということです。

 

でもこれって裏を返せば

「次のアクションが言語になれば動作に起こせるかもしれない」

ということなんです。

 

 

さて、この中1男子は

今1次方程式を行っていますが

 

何をどうしたらいいかわからずに

まったく動けなくなってしまうことが

しばしばありました。

 

 

同じ問題を何度実施しても、問題が変わると

必ず停止してしまう。

 

ただ、口頭でのやり取りを聞く限り分かっていないわけではない。

もしかしたらどこかに自信がない、ということもあったかもしれません。

 

そこで途中式や次に何をすべきかを

言葉にして説明してもらったところ・・・

 

 

パーフェクトでした。

つまり、方法を知っていたのに

動作に起こせなかった

 

方法を言葉にしたらできるようになった。

 

それまで自分はできないと思い込んでいた

つっかえが取れて

 

かなり嬉しそうでした。

 

そういうわけで

処理速度がゆっくりな子の場合には

 

はじめのとっかかり、

 

言葉にして何をするか

を言ってもらうと先に前進することがあります。