続きです。
「無残」
「みじめ」と振り仮名がありましたが、通常は「惨め」です。注釈があり、「<みじめ>は普通は<無惨>と書く。意味にしたがった漱石の当て字。ほかに<惨憺>(『坑夫』)、<見惨>(『彼岸過迄』)という表記の例もある。」とありました。「無惨」を「みじめ」と読むのか調べてみると、出てくるのは「鬼滅の刃」の鬼舞辻無惨ばかりでした。当て字は外そうと思っていたのに、引っかかってしまいました。
「等閑」
「なおざり」と読み、いいかげんにしておくさま。本気でないさま。「とうかん」とも読みます。
「前途遼遠」
「ぜんとりょうえん」と読み、目的地までの道のりが非常にながいこと。目的の達成までの時間がながくあること。
「粧飾」
「しょうしょく」と読み、装い飾ること。美しく飾ること。
「己惚」
「おのぼれ」と読み、実際以上に自分を優れていると思い、得意になっている状態。「うぬぼれ」とも読みます。
「唆す」
「そそのかす」と読み、その気になるように仕向ける。特に、おだてて悪い方へ誘い入れる。早くそうするようにすすめる。
「年歯」
「とし」と振り仮名がありましたが、「としは」、「ねんし」と読むのが一般的なようです。年齢のことですが、古来より人間や家畜の年齢を測る指標が「歯の状態」だったことに由来する言葉だそうです。
「話頭」
「わとう」と読み、話をするきっかけ。話のいとぐち。
「莨盆」
「たばこぼん」と読み、茶席で客の緊張をほぐす「一息どうぞ」という心配りを形にした道具。「えっ、お茶の席でタバコ吸うの?」と思いましたが、現代では実際に喫煙することはなく、場を整え目印を示す役割をしているそうです。
「調戯った」
「からかった」と振り仮名がありましたが、通常は「ちょうぎ」と読みます。からかい戯れるという意味。
「嬲る」
「なぶる」と読み、弱い立場の者などを、面白半分に苦しめたり、もてあそんだりする。からかって馬鹿にする。愚弄する。
「蟠まる」
「わだかまる」と読み、かがまりまがること。かがみ伏すこと。心がねじけていること。いつわりの気持ちや悪意をもっていること。心の中にこだわりとなっている感情。相手に対する何らかの不信。くねり曲がること。
「燄」
「ほのお」と読み、燃え上がる炎や火勢の強い火のこと。
「懸隔」
「けんかく」と読み、二つの物事がかけ離れていること。非常に差があること。
続きます。