アナ・ヴィドヴィチ 2 | 野村孝博のブログ

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 フィリアホールにてクロアチアのクラッシックギタリスト、アナ・ヴィドヴィチの来日公演を観て来ました。14:00開演とのことで、暑いし会場まで歩くのが大変そうでしたが、フィリアホールは青葉台駅から徒歩1分という素晴らしい立地でした。

 

 キャパ500名の小ぶりな会場でしたが、前日の福生市民会館と比べてしまうと、とってもきれいでおしゃれな内観でした。駅のすぐ近くにこれだけのホールがあるというのはイイですね。ステージ上には椅子と足台のみというシンプルな設営でした。いや、それ以外に必要ありませんからね。

 

 一曲目はバッハの「無伴奏チェロ組曲1番ト長調BWV1007」という曲ですが、ちょっとわかりません。クラッシックは印象的な音階が頭に残っているものの、曲名というか番号というかは自分が弾いたことのある曲くらいしか覚えておりませんでした。また、BWVも良く知らないのですが、これはBach-Werke-Verzeichnisの頭文字で「バッハ作品目録」のこと。ドイツの音楽学者、ヴォルフガング・シュミーダーによってナンバリングされたもので、作曲順が不明確なため、ジャンル・カテゴリ別に分類されたそうです。

 

 で、このBWV1007がとってもよく聴いたことがある曲でした。上手く説明できないのですが「ンーダダラダラダラ ンダダラダラダラ」ってやつです。その部分しか知らなかったのですが、その続きの流れるような音階がとても心地よかったです。こんな曲を弾けるようになりたいなぁと、ギター熱が上がってきました。

 

 続いてバリオスの「大聖堂」です。バリオスは「哀しみのショーロ」等を練習し、「大聖堂」も少しかじりましたが、身につかず、挫折の前段階でした。映画「マチネの終わりに」でも演奏されていたのを記憶しています。何にしても難易度の高い曲を見事に弾きこなしてくれました。

 

 続いてポンセですが、私はほとんど聴いたことがありません。曲調はバッハ、バリオスとは一変し、なんとも楽しげな曲で、ちょっと練習してみたくなりました。「アルハンブラの思い出」から、ロドリーゴ、バリオス、スカルラッティと続きましたが、「アルハンブラの思い出」以降はほとんど聴いたことのない曲でした。

 

 曲を知っているか否かに関係なく、演奏は圧巻でした。あんな細い弦の生音が、500名のホールに響き渡り、見事に抑揚のある音を聴かせて頂きました。惜しむらくは私の集中力の無さで、ちょっと眠くなってしまうこともありました。良い演奏だったのに情けない限りです。