死んだら負け | 野村孝博のブログ

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 フジテレビのワイドナショーでMCの松本人志が、愛媛県を拠点とするアイドルグループのメンバーが自殺した事件を受けて、「死んだら負け」と発言し、物議を醸しています。

 

 丁度番組を見ていましたが、私は強く共感させられました。一生懸命言葉を選んで、慎重に話していましたが、要は「死んじゃった方も悪い」ということが言いたかったのだと思います。番組を見た後も、すぐさまネットニュースに「死んだら負け」という言葉が飛び交いましたが、是非とも動画を検索して番組を見てほしいところです。あれは全てを見ないと伝わらないと思います。人一人、自ら命を絶つまで追い込まれるのに、コレという原因が特定できるはずがありません。いろいろなことが積み重なってそこまで追い込まれるのであって、松本人志の番組での言葉を借りれば、コップの水が満タンになってあふれかえってしまったの状態だったのですが、一晩寝ればそれが半分くらいになることもあるし、そうでなくても何かの拍子に激減することだってあるはずです。改めてTwitterで「【死んだら負け】を言い続けるよ。。。」と呟いていましたが、このわかりやすい言葉を、ふと思い出して「負けたくない」と思いとどまるような人もいるかもしれません。思い出してもダメなのかもしれないし、思い出しもしないかもしれないけど、わずかながらでも助かる人がいる、そして「死んだら負け」と聞いて「じゃあ、死んでしまおう」と思う人がいるのかと言えば、それはないような気がしますので、プラスな言葉なのではないかと思います。

 

 過労死による自殺については、安保徹氏が著書で「危ないと思ったら、周囲にいる人が首に縄をつけてでも休ませなければダメ」と言っていました。これも大切だと思います。これができるのは家族だけなのかもしれませんが、それより状況がよく分かっているのは、一緒に働いている人でしょうから、職場からそうした声が上がるようになればとても良いことだと思います。

 

 経営者は利益を出したいという気持ちはありますが、自らの経営する会社で自殺者を出したいなんて思っているはずはありません。しかしながら、短期的な目線でモノを考えると、こうした結果になりかねませんから、長期的、大陸的な目線を常に持ち合わせていられるようにしたいと思います。しかしながら、短期的に大切なこともありますから、この両極端を併せ持って正常に機能させなければいけないわけです。その為にはまだまだ精進、こうした言葉をたくさん胸に刻んでいきたいと思います。