*本・文学・ことば けさの朝日新聞「折々のことば」に仰天 | のむらりんどうのブログ       ~君知るや ふたつの意識~

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2002年9月22日の早朝。目覚めて布団の上に起きあがった瞬間、私は「光の玉(球)」に包まれたのです。以来、「自我」(肉体と時間に限定されたこの世に存在する私)と、「真我」(肉体を超えて永遠に宇宙に実在する私)の、ふたつの意識を持って生きています。

 

 

                           「似非科学」は漫画の中だけにしてほしい

 

 

     いやぁ、けさの朝日新聞「折々のことば」には仰天しました。

               (2022428日付、朝日新聞朝刊1面から引用します

 

    まあ、読んでみてください。

 

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                 折々のことば   鷲田清一(2363

 

 

          大勢の思い出になる場所にはな

      呪いが吹き溜(だ)まるんだよ    

 

                  芥見下々〈あくたみげげ〉

     

        漫画『呪術廻戦0 東京都立呪術高等専門学校』から。

       呪いを祓(はら)うために呪いを学ぶ学校に入った少年

       は、呪いが滞留するのはとりわけ学校と病院だと仲間に

       教わる。悔いや妬(ねた)みや羞恥(しゅうち)といっ

       た負の感情の受け皿となる場所なのだと。そこは誰もが、

       自分はここにいてもいいのかと、自らの存在を値踏みせ

       ざるをえない場所だからか。そうした場所はほかにもい

       ろいろありそう。

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 ここに取り上げられた「ことば」の当否を言っているのではありません。「都市伝説」か「オカルト」のような内容を朝日新聞に載せることに問題あり、と言っているのです。読者はあたかもそれが当然と錯覚するかもしれない――。それも「一面」の目立つ場所にとりあげられていることに仰天したのです。

 

 この「ことば」を採用した鷲田清一氏はもとより、紙面に掲載する編集者の感覚を疑います。芥見下々氏の創作とはいえ、ここに取り上げられた「学校」や「病院」にとっては、迷惑以外の何ものでもないでしょう。単なる遊び、ととらえる人もいるでしょうが、それならなおさら不問というわけにはいかない。

 さきに亡くなった立花隆さんや私のように、「意識」を追究しているものにとっては大迷惑というものです。

 

 具体的にいえば、筆者(鷲田氏)の責任は大です。氏は科学的、宗教的、心理学的等々から、「呪いと学校や病院との因果関係」を明確に説明できるのでしょうか。出典は「漫画『呪術廻戦0 東京都立呪術高等専門学校』」で、著者(芥見下々氏)はこの現象を画のなかで「仲間に教わった」と創作しているようです。

 

 新聞は、「似非科学」を拡散する場ではないはず。こんなことをしていては読者が離れてしまう。

 

 それを鷲田氏は、あたかも“事実のように理解して”、「そうした場所はほかにもいろいろありそう。」と屋上屋を架しておられる。何という体たらく。

 

 

                                        (記 2022.4.28 令和4