カーモン ベイビー アメリカ ~~
テレビに、軽快なリズムのダンス音楽が流れています――。
「カーモン ベイビー アメリカ ~~」。最初聴いたとき、ん?と天を仰いだのですが、どうしたことか今は、高齢の私がこの歌の虜になってしまっているのです。
こういう曲は、どう分類されるのですか。ロック調? いやポップ調? と言うんですか。クラシックや歌謡曲なら分かるんですが、このあたりになると五里霧中です。ふだん、このテの曲がテレビに流れると“うるさく”て見向きもしない私ですが、どういうわけか、この曲だけは違うんです。踊りながら歌う7人が“かわいくて、おもしろくて、たのしくて…”じっと聴きほれているのです。彼らが歌い終わったあとも、もっと聴きたい……といった感じなんですよ。
これは、いったい何ですかね。
以前、タケモトピアノのコマーシャル(財津一郎)がテレビに流れると、「泣いていた赤ん坊が、とつぜん泣きやんだ」そうで、その現象をどうとらえればいいのか、ということが話題になりました。ただ最近は、このコマーシャルもほとんど目に(耳に?)しなくなり、忘れていたところに、同じような現象が起きているという話が、けさ(2018年12月30日)の朝日新聞デジタルに掲載されていました。
(一部を引用します)
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今年を代表するヒット曲となり、大みそかのNHK紅白歌合戦でDA PUMPが歌う「U.S.A.」。原曲は1990年代の洋楽で、日本語詞を書いたのが作詞家のshungo.さん(46)だ。
「60~70年代の米国に憧れる少年をイメージしました」
原曲の歌詞にある「チーク・トゥ・チーク」は、同じように聞こえる「地球人」に。「シネマ」「渚(なぎさ)」など語尾に「あ」の音が多いのは、アタックを大事にするためだ。
「日本語はダンスミュージックに乗りにくいので、歌を跳ねさせるために駆使しました」
夏に入ったころから、毎日のように友人や親類から「子どもが踊った」などの動画が届くように。
「ISSAさんが歌われた瞬間に自分の手を離れてDA PUMPの曲になったので、こういう風にブレークするんだと客観的に見ています。イントロが流れた瞬間に、子どもたちの頭にビックリマークのようなものが出る。魔法みたい」
20代初め、歌い手をめざしてオーディションを受け、95年にボーカル&ダンスユニット「HIM」に加入した。解散後、2000年に男性R&Bユニット「Sin」のボーカリストとして再デビュー。両ユニットで作詞を担当した。
その中の1曲「AS TIME GOES BY」を元SPEEDのhiroがカバーした縁で、同じ音楽事務所に所属するw―inds.の詞を手がけるように。今年、同じ事務所のDA PUMPが3年8カ月ぶりにシングルを出すことになり、「U.S.A.」の日本語詞を頼まれた。
「英語と日本語を一つの文章に入れないように、日本語だけで成立するようにしています。寂しいことを寂しいと言うのではなく、違う言葉で情景を描くのが歌詞だと思っているので」
この夏、宮城県大崎市をPRするU.S.Aの替え歌「湯ですぜ!」の詞も書いた。同県は、東日本大震災以降ボランティアに通った地。被害状況をテレビで知って4月に宮城県山元町へ入り、炊き出しのボランティアを2週間。いったん帰京後、現地で知り合った柔道整復師の開院を手伝いに、同県気仙沼市へ。そのまま2年3カ月暮らした。86歳の女性と出会い、「昔ながらのことをたくさん教わって、価値観が変わりました。人間に戻していただいた感じ。とても幸せな日々でした」。今回のヒットでやっと、作詞家であることをお年寄りたちにも理解されたという。
大みそかは実家で家族や友人と過ごす予定。作品が紅白歌合戦で歌われるのは4回目だ。
「今年は特に、徹底的に必ず見ます」
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じつは、私がこのブログを書こうとしたきっかけは、(引用文の中にも書かれているのと同様に)1歳8カ月の孫(女の子)が、テレビに「U.S.A.」が流れると、さっと立ち上がって踊り始めるのです。孫は成長が速いほうだと思っていますが、画面を見ているだけではなく、DA PUMPのダンスに合わせて片足を上げたり、体を回転させたりするのです。最近、少し走れるようになってきた年齢ですが、これには私たち周囲の者もびっくり。
これは、いったい何ですかね。
記事のなかに、「…イントロが流れた瞬間に、子どもたちの頭にビックリマークのようなものが出る。魔法みたい」とあります。
この曲も、タケモトピアノの曲も、子どもの脳内(意識?)の「何か」と共鳴するのかもしれません。いや、高齢の私自身もそうですから、年齢は問わない?。私にとって、これは研究の価値がありそうです。
ともあれ、あす夜のNHK紅白歌合戦。DA PUMPが歌う「U.S.A.」は、孫と一緒に歌って、踊りますよ。
(記 2018.12.30 平成30)