「日米安保条約」を破棄し、「自衛隊」を解散。丸腰となった日本に、どこかの国がやすやすと侵攻してきて日本が占領される――
はたして、こんなことがいとも簡単に起こり得るだろうか。
「あたりまえじゃないか。もっと勉強しろ! 世界は侵略の歴史ではないか」「あっという間に占領されるだろう」という声が聞こえてくる。
それでは、①「日米安保条約」を残し、「自衛隊」を解散した場合はどうか。
反対に、②「日米安保条約」を破棄し、「自衛隊」を残した場合はどうか。
「子どもの議論だ。世界情勢からみて、どちらも考えられない」という声が聞こえてくる。
では、「どこの国が、わが日本を占領するのだろうか」
中国か、ロシアか、北朝鮮か、それとも他の国か。その意図は? 「有能な人間と資源の奪取」か、それとも「科学技術の横奪」か、それとももっと恐ろしい「民族浄化」か、それとも「……」。
いやいやアメリカが、絶対そうはさせまい。自国防衛のためになくてはならないのが「日本」であり「沖縄」なのだから。
その沖縄では、きのう23日、太平洋戦争・沖縄戦での「慰霊の日」を迎えた。朝日新聞の夕刊1面は次のように伝えている。(2018年6月23日、大阪本社版)
(前文を引用します)
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慰霊の日 追悼式
沖縄は23日、太平洋戦争末期の沖縄戦での犠牲者らを追悼する「慰霊の日」を迎えた。沖縄本島南部の沖縄県糸満市摩文仁(まぶに)の平和祈念公園では正午前から、沖縄全戦没者追悼式が開かれた。翁長雄志(おながたけし)知事は平和宣言で、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設を進める政府の姿勢を批判した。
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しかし、その後、「日米安保条約」を破棄し、『永世中立国』となった日本を、世界はおどろきと感激の面持ちでそれを眺めた。
しかるに結局、どこの国も日本に攻めては来なかった。大国の指導者が、覇権という「自我」の悪意に気づき、平和を愛する「真我」にめざめた瞬間だった。
世の人びとは「人間」を信じた――が、後に「秘密資料」が発見され、日本はあるものを保有していたことが分かった。
それは何か? 「核だ!」という人もいれば、「iPS細胞による脳幹の改造技術だ!」という人もいた。いやそうではない、「裏ネットだ!」という人もいて、真相は誰にも分からぬまま。ただ、その後の「永世中立国・日本」の人口は奈落の底へ落ちるがごとく減りつづけ、他国の侵略を受けずして国家存亡の淵に立たされた――
(記 2018.6.24 平成30)

