★自動車と人権(15) 「クルマをプチプチで包みましょう」←夢でなく努力を!  | のむらりんどうのブログ       ~君知るや ふたつの意識~

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2002年9月22日の早朝。目覚めて布団の上に起きあがった瞬間、私は「光の玉(球)」に包まれたのです。以来、「自我」(肉体と時間に限定されたこの世に存在する私)と、「真我」(肉体を超えて永遠に宇宙に実在する私)の、ふたつの意識を持って生きています。

 

 

 

 

 私は、このブログのテーマに取り上げている<★自動車と人権★(6) 201595日>で、「クルマの躯体は、ゴムかスポンジにせよ!」と皮肉を込めて書いています。 

 

 その一部を採録すると、

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 自動車車事故による死亡者が毎年2万人にも達し、100万人近い負傷者が出ているにもかかわらず、何ら有効な手立てが打てない現状をどうとらえればいいのでしょう。事故を起こした運転者と被害に遭った人たちだけの問題に矮小化することは絶対、許してはいけません。

 

 悲惨な事故はどうして起きるのか、を私なりに検証したところ、次のようなことが考えられるのです。

 (1)「道路設計と周囲の安全確保の不備」に問題がある。

 (2)「自動車の構造」に問題がある。

 (3)「運転者の資質」に問題がある。

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  とくに、<(2)「自動車の構造」に問題がある>の中では、次のように記しています。

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 自動車の構造について考えたことがあるでしょうか。躯体を鋼鉄で覆い、その中に人間が納まるといった構造のことです。

 スピードを持って走るクルマの中に人間が納まるとすれば、あの構造は一番理にかなった形といえます。また、風雨や日照を避けるためにもよく考えられた構造になっています。

  しかし、それは運転者および同乗者のことしか考えられていないのです。事故が起きたとき、周囲にどんな障害物があっても、クルマの中にいる人間だけはけがをしないように造られているのです。武士が戦場に赴く時の鎧かぶとと同じ発想です。

 さて、問題はここからです。では、操作ミスなどによる事故が起きたとき、そのクルマの周辺にいる歩行者や自転車・バイクといったものに乗っている人はどうなるのでしょうか。鎧かぶとなんぞは用意していません。つまり、まるはだかの状態で、虫けらのように扱われるのです。

 そうなのです。クルマ自体が、歩行者や自転車とぶつかった場合、「危害を与えない」という構造になっていないのです。自分さえよけばいい、といった発想です。

 そこで、私は提案します。「クルマの躯体は、ゴムかスポンジにせよ

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 この私の提案に対して、先日のフェイスブックにおもしろい記事が紹介されていました。その内容は、みなさんもよくご存じの梱包用緩衝材「プチプチ」を、自動車の躯体に貼り巡らせていたのです=写真=。それを見た私は“感激”の声をあげました。「おっ、とうとう私の提案が採用されたのでは?」――と思いきや、それは私の意を酌んだものではありませんでした。以下のような話です。

 

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 “プチプチ”では防げない!  1位岡山、2位香川…ウインカーを

   出さないドライバーに知ってほしい危険性

 

                  モビリティジャーナリスト 森口将之

 

     岡山県の自動車販売会社「岡山トヨペット」が製作した動画が話題になっている。あるドライバーが引っ越しのために見知らぬ街を訪れたところ、人やベッド、クルマ、家などがすべて、プチプチの呼び名でおなじみの緩衝材に包まれていた。街を走るクルマはウインカーを出さないので衝突事故が起きるのだが、プチプチのおかげでケガをしない。

 

  しかし、これは架空の世界。最後にプチプチが消え、多くの人々が道路上に倒れている映像に切り替える。そして「街中をプチプチで包みましょう」という文字に線が引かれ、代わりに「ウインカーを出しましょう」というメッセージが現れる……

 

    (出典:「岡山トヨペット公式サイト Bubblepack Town」動画より)

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  ブログは、「岡山トヨペット」が製作した動画を、モビリティジャーナリストの森口将之さんが紹介したもので、「衝突事故はプチプチでは防げない。しっかりウインカーを出しましょう」というわけです。

 

 つまり、岡山トヨペットは、「ウインカーをしっかり出しましょう」ということを言いたいのでしょうが、「プチプチ」を持ち出して注意を促すというのは最悪のアイデアですね。なぜなら、「プチプチ」によってクルマの躯体である鋼鉄の危険性を隠蔽しているからです。これでは全く逆効果であって、自動車業界の不作為を天下にさらしているとしか思えません。

 クルマの躯体をゴムかスポンジにするという案は、架空の話ではありません。危険性を認めながら、「鋼鉄の躯体」を造り続ける自動車業界は「未必の故意」という罪に問われているのです。

 

 八っつあん「たとえば、<クルマの躯体をゴムかスポンジにする>と

       いったような奇抜なアイデアを考え出せる人間が、自動車

       業界にはいないんだろうかねぇ」

   熊さん「そりゃ無理だ。それが出来るのは“落語業界”だけだろ」

 八っつあん「しかし、それが出来ないのなら早晩“落伍業界”だ」

               

                 

                      (記 2017.5.11 平成29