暖かい正月になりました。
きょうは、もう三日。けさは朝刊が届きました。朝日新聞の1面には、いつものように鷲田清一さん選の『折々のことば』が載っています。
(引用します)
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『折々のことば』鷲田清一選
猿を決め込む
戯れことば
三匹の猿がそれぞれ目と耳と口を塞いでいる。見ざる、聞かざる、言わざる。これを「三猿」という。自分に都合の悪いことはあえて知らんぷりをすること、これを「猿を決め込む」という。巻き添えになることを恐れて口をつぐむ人。あえてふれないで「ないこと」にする報道。ほんとうは政治から子どもの様子まで、見ないふりしてちゃんとみていることが肝要なのに。
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今年は申年ということで、「猿」にちなんだことばを選ばれたのでしょう。が、正月早々、戯れことばの「三猿」を持ちださなくてもいいのに……ちょっと落胆しました。
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そこで、恐縮ながら、正調のことばを書いておくことにします。
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『折々のことば』のむらりんどう選
「三猿」の叡智
ことばの謂れ
いつも3匹の猿の像を身につけていたインドのマハトマ・ガンジーは、「悪を見るな、悪を聞くな、悪を言うな」と教えていた。
それにしても人間は、我がつよすぎる。余計なことを見たり聞いたりしても、むやみに他人に言ってはならないという自戒が必要。
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(記 2016.1.3 平成28)