§意識の変化§(2) 宇宙意識について | のむらりんどうのブログ       ~君知るや ふたつの意識~

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2002年9月22日の早朝。目覚めて布団の上に起きあがった瞬間、私は「光の玉(球)」に包まれたのです。以来、「自我」(肉体と時間に限定されたこの世に存在する私)と、「真我」(肉体を超えて永遠に宇宙に実在する私)の、ふたつの意識を持って生きています。

 
         

 神秘体験(至高・覚醒体験)の後、その意識の態様は「臨死体験」の状況と似ていることを私は発見しました。そこで、「臨死体験」について数多くの研究をされている立花隆さんの著書をもとに、私の感じるところを述べたいと思います。

 

立花隆さんには、次のような本があります。

『臨死体験(上)』『臨死体験(下)』(文春文庫)

『証言・臨死体験』(同)

『生、死、神秘体験』(同)

『宇宙からの帰還』(中公文庫)

 

 「臨死体験」については、これらの本に言い尽くされており、覚醒体験者の私が読んでも、まさにその通りという一語に尽きます。とくに著作やテレビでの紹介については、よくぞここまで追究されるなあ、と感動しています。

 

 まず、『宇宙からの帰還』には、アメリカやソ連の宇宙飛行士が宇宙から帰還したのち、彼らにどのような心的変化があったかということが書かれています。読者は宇宙から眺めた地球のようすなど、遊覧飛行のような楽しい内容を期待するのでしょうが、じつは、そこには思いがけないことが書かれているのです。

 

 本の目次を見ただけで、そのことが分かります。いくつか列挙しますと、

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 神との邂逅   第一章 伝道者になったアーウィン

         第三章 神秘体験と切手事件

 

 政治とビジネス 第三章 宇宙体験における神の存在認識

 

宇宙人への進化 第二章 宇宙体験と意識の変化

         第三章 宇宙からの超能力実験

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まさに、「神秘体験」のオンパレードです。宇宙へ飛び立つ前の宇宙飛行士は、このような体験をするということを予期したでしょうか。以下、本文から引用します。

 

私(注=立花さん)がこれを聞いて思い出したのは、宇宙体験を通して得た宇宙飛行士の意識変化である。詳しくは私の『宇宙からの帰還』の中で述べていることだが、宇宙飛行士の中にも、このような神秘的合一感を得たという人々が何人かいた。特に、エド・ミッチェルの、「宇宙の本質は、物質ではなく霊的知性なのだ。この本質が神だ」「人間は物質的レベルでは個別的存在だが、精神レベルでは互いに結合されている。人間のみならず、世界のすべてが精神的には一体である(スピリチュアル・ワンネス)」…… (『臨死体験(上)』 P251)

 

覚醒体験後、私が悟ったのも、まさにここに書かれていることと全く同じです。

 次に、宇宙飛行士ではなく、
医師の臨死体験者であるフィンランドのラウニ・リーナ・ルーカネン・キルデ医学博士に、立花さんがインタビューされています。その部分を引用します。
 
 キルデさんの体験は、1969年、医学校を卒業して医者になったばかりの年に起きた。急性腹膜炎で救急病院に担ぎ込まれ、緊急手術を受けたときのことである。「そのとき私は、全身麻酔をかけられて意識喪失状態にあったわけです。しかし、突然気がついてみると、私は天井のあたりに浮かんでいて、自分が手術されるところを見ていました。そして不思議なことには、手術をしている医者の考えが読めたのです。……」(『臨死体験(上)』 P165)


 「……人類はいま新しい進化の段階に入ったのです。……臨死体験者は、この新しい人類進化の先がけなのです。臨死体験において、人はこの三次元世界を超越して、時間にも空間にも縛られない高次元の世界に入っていきました。死というものが存在するのはこの三次元世界だけで、その次元を抜けると死はないのです。肉体が存在するのは三次元世界だけです。人はそこを抜けると、肉体の束縛を脱して本来のエネルギー体に戻り、時間に縛られた世界から時間がない永遠の世界に入っていきます。その世界は全てが愛に満ち、調和しています。そこでは全ての真理が一瞬にして把握できます。究極の真理は、全ては一つであるということです。全ての存在が本当は一つの存在なのです。この全宇宙が一つなのです。そういう全一的な宇宙意識をみんな獲得するようになるのが進化の新しい段階なのです」「……人間は、このように、精神的に低いレベルのままでは宇宙社会に受け入れられないのです。まず、高次の意識の覚醒が必要です。……」(同 P248~250)

 

 これらも、私が体験後に考えたことと全く同じです。

 

 覚醒体験、臨死体験を経た人はみな、このような高次の意識に到達するようです。いますぐ、この世のすべての人々に顕現するとは思えませんが、これらの意識が実現したあかつきには、この地球上にも本当の意味での平和が訪れるものと確信します。

 

                               (記 2015.10.11 平成27