1月12日(木)

 

国際開発の課題とつながる国内の課題

 ~ジェンダーと月経対処を事例に

 

 大阪大学の杉田映理さんを迎えての研修に参加しました。

まずは、月経とは・・・と説明を。

子どものころは、小学生の時宿泊学習の前かな、女の子だけを集めて話を聴きました。恥ずかしいものとして隠す存在でしたね。

でも今は、全員で生理について学んでいます。

ただし、生理が隠語だとは知りませんでした。正確には月経です。

映画「パッドマン」の案内も…妻のために、インドで低コストのナプキン開発し、5億人の女性を救った人の実話をベースにした映画だそうで、2018年の作品なので、探してみようと・・・

 

国際開発(途上国支援)の課題となった月経

月経はタブー視され隠されてきたが、月経対処が女子教育の出席率などで阻害要因となっている現状が把握され、2010年代前半に

は、MHM(月経衛生対処)が開発用語として定着、支援組織も徐々に増加している。

 

月経衛生対処の啓発活動や、知識への働きかけ(教育)、そして生理用品の支援が行われ、使用済みのナプキンを廃棄できる施設の支援も広がってきた。

 

生理用品の税率低減、無償提供を公共施設や学校で始めた国・地域が増加→生理用品の経済的支援以上に、「月経の尊厳」やジェンダー平等化の問題となる。

 上記のことを学んだうえでワークショップ;生理用品の長所と課題を考える

を行いました。市職員の方は、管理職とかだから、男性が多い中、生理用品を実際に手にしてのワークショップでした。

自分が使ってた時よりは、随分快適なものになっていますね。

今は、月経問題を語る時、国際的には「女性」という言葉を使わず、「月経のある人」と。なるほど!そうだね。

 

最後に日本における月経をめぐるムーブメントについて話されました。

コロナ禍で「生理の貧困」が顕在化し、枚方市でも早い時期に防災備蓄品の生理用品を配布を行い、経済的困窮者の相談支援へとつなげるとりくみを行いました。

そして、トイレにトイレットペーパーが設置されているのと同じように生理用品も設置されるべきではないか、と私も要望し、枚方市内の小中学校には、女子トイレに生理用品が設置されるようになりました。市役所内でも設置されています。

本来なら、必需品として、消費税8%の対象になるべきだと思っています。

杉田先生は、生理用品の無償提供は、月経の尊厳、ジェンダー平等化への小さな一歩であると述べられました。

 

そこで、大阪大学で、トイレの中で生理用品を入れておく段ボール製の組み立て式ディスペンサーを産学連携で開発されました。

市役所内の女性トイレに設置されているのがそのディスペンサーです。なかなかの優れものです。

 

このような形での月経についての研修は、今までにないとりくみで世界でのムーブメントから、学ぶことができ、タブー視されていたものが尊厳の対象になるということに共感し、気分も爽快となりましたよ。