10月28~29日 4年振りに現地開催された日本女性会議に参加致しました。GFHのメンバー5人での旅です。

枚方市役所の担当部署からも出張で来られてきたNさんとも同じ分科会だったりして、夕食を一緒に頂きました。

私たちのおしゃべりに圧倒されてしまったかもしれませんが、楽しい時間を過ごすことができました。

 

日本女性会議1日目

12:30~14:30 分科会2 性の権利と健康

「性(いのち)の権利を伝えたい」をカタチにするには

~自分の心とからだを大切にする~

講師:遠見 才希子さん(産婦人科医)

国際セクシュアリティ教育ガイダンスに学び、人権の視点での性教育「包括的性教育」を進めていくことの重要性を訴えられました。なので、文科省の「生命(いのち)の教育」は包括的性教育の一部に過ぎない、と明らかに言われました。

プライベートパーツには、同意が必要と知っても「はどめ規定」によって、性交・妊娠を教えることがないので、そうなりますよね。

グルーミング:こどもをてなづけて、こどもからの信頼を利用して性的行為を行う。その言葉に恐怖を覚えました。

大人の役割は何でしょうか、こどもが安心して話せる関係性、環境づくり。利用しやすいシステム作りが必要です。

多様な性の説明もされ、その上でSOGIE(性的指向・性自認・性表現)の尊重についても…人権の視点から自分を大切にする、他の人も大切にする。SRHR(性と生殖の健康の権利)の尊重をですすかりやすく話していただきました。まさしく私が進めたいことです。

他に、福岡県の「福岡県における性暴力を根絶し、性被害から県民等を守るための条例」を制定したことや鳥取県の「デートDV予防啓発事業」について、伝えたい思いをカタチにした取組事例のの紹介がおこなわれました。いずれも教育の重要性に視点もあてられていました。

15:30~17:30 分科会6 こどもの権利

障害のあるなしに関わらず 共に学ぶ ともに育つ

講師 木村 泰子さん 「みんなの学校」大空小学校元校長

映画も観、映画会もピースいくよで行いました。

北河内地区教組教育改革フォーラムで、講演も聴きました。

本当は、違う分科会を選んでいたのですが、この間の支援教育についてで、木村先生の話を聴いて、「ともに学び ともに育つ」教育の再確認をしたかったのです。

以下 印象に残ったのでメモしたことを…

こどもは、10~20年後に社会へのバトンを託す、地域の宝

映画のカメラが入ることに躊躇していた木村先生は、保護者に相談。否決されると思っての相談だったのに、何かまだ隠してることがあるから、イヤなん⁈ と言われ、映画の話を承諾。「普通のことをしてるだけなんやけど…」と。

2021年度 小中学校の不登校 24万4940人 こどもの自死(2018~2020年)1148人  学校の空気が吸えたら、学校行くよね。

社会は、大人と子どもで構成されている。大人の前ではこども弱者、弱者を守ることが大人の責務。

「みんなの学校」は全国のパブリック学校の代名詞。

大空は特別だからで終わらず、みんなの学校はつくろうと思えば作れる、と。

校長の責任はただ一つ、「すべての子どもの学習権を保障する。学校は居場所である」

「大人のチーム力」で子どもを育む。サポーター(保護者)・地域住民・教職員 すべての人が学校を創る当事者

教職員は「風」、転勤で風は流れていく

地域の皆さんは「土」、土は根を張ります。地域のチカラで大空小学校はつくられ、こどもは根を張っていく。

通知が下りてきても、目的はすべての子どもが育つことが事実となる。「ともに学び ともに育つ」事実がここにあれば、教育委員会も何も言わない。

後押ししていただいた感で帰ることができました。

 

日本女性会議2日目

9:40~オープニング

10:00~開会式   

知事の挨拶がよかったです。

碧川かたの紹介もあり、女性の地位向上のためや参政権運動に関わった人の話があったことや、「イクボス・ファミボス宣言」などのとりくみで、男性職員の育児休業取得率は、29.1% 管理職女性比率は、24.4% と、全庁挙げてのとりくみはいいですね。

10:30~ 基調報告「男女共同参画に関する最新状況について」

資料を提示しての説明を受けました。 以前は毎年「女性の活躍」についてよく述べられていましたが、それは全くなしで、数字が示す意味など、短時間の中でしたが、わかりやすい内容になっていたと思います。何といってもジェンダーギャップ指数116位/146ヵ国ですからね。

11:00~12:10 特別講演「誰もが生き生きと輝くために、私たちが考えるジェンダー平等~未来に向けて若い世代への応援メッセージ!~

今回の日本女性会議ですが、4年振りというのがあったこともあると思うのですが、分科会もよく、様々なとりくみもよかったし、くらよしのとりくみに高評価していたのですが、この特別講演は、申し訳ないけど、タイトルに係ることなんて1つも掘り下げられず、つまらないものとなってしまったと思います。たぶん他の人も同じ思いでした。

後は、昼食をはさんでアトラクション、分科会報告

 

 

 

13:40~15:10 記念シンポジウム  弱者が弱者のままで尊重される社会とは?~「一人でも生きていけそう」と言われる私たちの経験から~

鳥取大学の3年生、4年生の学生さん3人が、「一人でも生きていけそう」と言われて、どう考えるか、をテーマにじぶんの思いを述べられ、それぞれオンラインでの上野千鶴子さんからのコメントや、そのやり取りなど、現在の若い女性の考えを知る機会をいただきました。

「女性学」ってやっぱり学問なんだな、と確認した次第です。

女子学生の皆さんのしっかりとした考え、それをフォローし、高く評価される上野千鶴子さん。

その前の、特別講演のまずさが払しょくされたわけではないけれど、とても気分良く終わることができました。

閉会式は、次期開催地の紹介、大会宣言、クロージングダンス(実行委員長所属のフラグループの踊りでした。

次回は2025年奈良県橿原市での開催だそうです。2年間日本女性会議が開催されないのは、寂しいです。

 

盛りだくさんの2日間の日本女性会議、現地開催ができて、そして参加できて、本当に良かったです。満足して帰路につくことができました。

 

帰りの電車まで少し時間があったので、倉吉白壁土蔵のところ散歩しました。古い町並みをゆるりと歩くのっていいですね。