コロナ感染が拡大する2月、対面での学習会もありましたが、結局は、オンラインで参加させていただいた内容を簡単に報告します。それも後日配信ありのを選んでいるので、結局は後日に少しずつ観るのが主体になったりもしています。

 

2月11日

wamセミナー 天皇制を考える

「近代天皇制がつくってきた差別ー水平社宣言から100年を機に考えるー」 黒川みどりさん

 2022年3月3日は、全国水平社創立から100年です。2002年3月に同和対策事業特別措置法が廃止され、「同和」から「人権」に集約されたのですが、なんとなく「同和」ということが後退しているように私は感じているのですが・・・。

講師の黒川さんは、「私にとっての2・11は」から始まったセミナーです。歴史的なことも含め具体的に多岐にわたっての説明をしていただきました。「解放令」後も差別は解消されず、どのように変遷してきたのか等、新たに知識として学ぶこともあり、有意義なセミナーとなりました。

特にネットの中では、今でも部落差別に関して酷い状況です。やっぱり義務教育の間に確実に学ぶ必要があると再認識いたしました。

 

2月26日(土)午前

 北河内地区教組女性部学習会「豊かな学校文化を取り戻し、学び合う学校にするために」というタイトルで、オンライン授業について、松井大阪市長に「提言書」を出された大阪市立木川南小学校校長久保敬さんの講演でした。

「提言書」を出すに至った思いや公教育とは何なのか、を問いながらのお話でした。

枚方市の小・中・高で学び、過ごした久保校長、何だか嬉しいですよね。

でも、今の自分の原点は、同和教育推進校に新任で経験し学んだことだそうです。やっぱり!そうなんですよね。

私にとって印象的な言葉を紹介したいと思います。

一緒に豊かに生き合う

教育が未来の社会をつくっていく。

教育は運動と切り離されてしまっている。

提言書を出したとき、政治的とは思っていなかったが、相手側が「政治的」とりあげたので、怖いことだと思ったし、そういうことなんだと思った。

1人だけの意見でも言おう!そして1人の意見でもちゃんと聴こう!「イヤ!」と言ってもいいんやで…と。

「何のための、誰のための教育なのか」「学びとは何か」

根本的なことを問い直す

「いのち」から基本的人権を考える。ひとりひとり「ちがう」存在であう。「かかわり合い」の中で生きていいる。「自ら変わる」力を持っている。

誰とも比べない。比べられない。「ものさし」はいらない。

CAN やDO でなく、(役に立つか立たないではなく) BE で

「勝ち抜かないと!で、できなければ自己責任」ではない社会を求める。「誰ひとり取り残さない」持続可能な社会

「生き抜く」ではなく「生き合う」子どもの問題ではなく、社会を覆っている価値観の問題。社会の構造の問題。

個に応じた指導というけれど、個の能力(知識・技能)に応じたことになるのでは?

いろんな子がいて、いろんな意見を聴いて、自ら考え⇒お互いを理解し合う、それが学びである。

教育機会確保法(2016年)

子どもに居場所があっても、逃げ場がない」

学校に行けない理由、原因に向き合おうとしていない。

根本的な問題解決になっていない。

「個別最適化」能力主義がさらに強化される。評価され続ける人生。

「ふつう」に生きる。Narutal ありのままに スタンダードやノーマルとは違う、多様で、寛容で、安心、自信、自由な学校を。

教育を経済的資本として消費することなく、

教職員が「思考停止」するのではなく、批判的に「あたりまえ」を疑う、おかしい、変だ、と感じたら素直に声に出す。

子どもたちに批判的な目を持ってほしい。と・・・

教職員同士連帯しよう。保護者・地域とつながろう。みんなで声をあげよう。と終わられました。

熱い思いに触れ、その思いを共有するために、その場にいたかった、と思いました。

長くなりましたが、書きながら、熱い思いが再びよみがえってきました。教育とは…問いかけていきたいですね。

 

午後は

 第19回子どもの貧困対策情報交換会 主催「なくそう!こどもの貧困」全国ネットワーク

「いま危機にある日本の児童手当制度―子どもを真の受益者にするには」北明美(福井県立大学名誉教授)

児童手当特例給付について、2022年10月より所得制限を引き下げるそうです。

所得制限は、コロナ支援に関わり子育て支援として子どもへの10万円給付を昨年末に行うときに、国会でも議論が奮闘されたものです。所得制限を撤廃するかどうか…で、枚方市は独自で所得制限を撤廃して給付することになりましたが・・・。

その児童手当特例給付がゼロになる世帯が、現在特例給付を受けている4割ぐらいになるそうです。

待機児童解消児童解消のための財源にする、とのこと。

しかし、北先生が言われるのには、特例給付金の予算額は736億円で、執行されているのは、少子化の影響もあり、その半分ぐらいで、残りは不用額になっているのだから、それを待機児童解消の財源にすればよいのでは、ということでした。

要するに、政府は児童に対する支援を考えていない、と。

共働きの場合、所得合算での所得制限です。そうなると特例給付の対象外にもなってしまう世帯が多くなるということです。

生活のために、共働きをされているところも多いと思います。夫だけの所得で、所得制限に到達せず給付されるところも多いと思います。これには、ジェンダーバイアスがかかった不公平感があるのではないか、と北先生は言われました。なるほど!です。

民主党政権時2010年~「こども手当」として支給率100%

現行「児童手当」は2012年~所得制限ありですが、特例給付ありで支給率100%を維持してきたのです。

2022年10月~特例給付の見直しで、支給率を下げる。

そのうち、児童手当制度がなくなるのでは…ということを危惧されていました。

所得制限の引き下げは、受給されていた世帯が不支給になったからと言って、その必要性が無くなったかというと、もちろんそうではありません。

所得制限がある限り、それも世帯主に給付される児童手当、夫の収入だけでは生活不安で、妻が働いて収入を増やしても、合算され、所得制限で給付を受けられない。ジェンダーバイアスから免れないということです。

子どもの権利として、児童手当は、すべての子どもに給付されるものだと強調されました。

政府は将来的に、介護保険のように、子ども保険構想を考えているそうです。保険料を納めることによって、子どもができて手当を受給でき、保育サービス等も受けられるようになる、と。

驚く内容です。「子どもは未来の宝」と考えるなら、あり得ない話です。

まずは、児童手当がすべての子ども自身に給付されることを求めます。

 

28日(月)

2022国際女性デーイベント #男女共同参画ってなんですか

「どうする 日本のSRHR(ソーシャル・リプロダクティブ・ヘルス・ライツ) U30国会議員の意見交換会

後日配信で観ることができました。

日本のユース(30歳未満)が日々の生活で直面する SRHRとジェンダー課題を 国会議員と共有するという素晴らしいとりくみです。

野田聖子 男女共同参画担当大臣の挨拶で始まるので、公式的ですよね。私は国会議員の一言は飛ばしてみたのですが、ほぼどの政党も参加されていたようです。

ユースを取り巻くSRHR課題アクティビスト  ① HPVワクチン 津田塾大学 江連千佳  

②性教育+緊急避妊薬 一般社団法人ソウレッジ  鶴田七瀬 ③LGBTQ LGBTQ+ Bridge Network 西良朋也 

④政策決定過程における若者参画 #男女共同参画ってなんですか 櫻井彩乃 17:28 

⑤ユースリレートーク :情報&医療アクセス・性教育・生理・男性のSRHR SRHRユースアライアンス 

詳細は省きますが、私自身の関心がある内容ばかりで、若い人たちの関心ごとでつながっていきたいと強く思いました。

これからの活動に活かしていきたい、と資料をしっかりと活用したいと思います。