2月14月から、定例月議会前の協議会が始まっています。

14日は、総務委員協議会

15日は、建設環境委員協議会

16日は、市民福祉委員協議会

17日は、教育子育て委員協議会

3月定例月議会は、市長の2022年度市政運営方針が出され、

予算も提案されます。

それぞれの協議会も案件が多いです。

 

市民福祉委員協議会は、私が所属している委員会です。

案件名

⑴令和4年度国民健康保険料等について 

 2024(令和6)年度末までに市町村標準保険料率を府内統一することになっています。府算定に比べ枚方市の保険料は低いため、24年度末までに段階的に枚方市国民保険料率を変更していくことになります。2022(令和4)年度の保険料の引き上げについての説明を受けました。⇒条例改正が議案として提案されます。

激変緩和措置と国・府の取組として子育て世帯の経済的負担の軽減の説明も受けました。

 

⑵後期高齢者医療の保険料等について

 後期高齢者医療制度における保険料率は、高齢者の医療確保に関する法律に基づき、おおむね2年を通じて各都道府県の広域連合が決定します。22(R4)年度が改定の年になるので、大阪府が示す改定内容の報告を受けました。(軽減措置あり)

 後期高齢者医療費2割負担が導入されます。 

 現役並み所得者以外の被保険者であって、課税所得が28万円以上でかつ単身世帯で年収200万円以上、複数世帯で320万円以上である方の医療費自己負担が1割から2割に変更(22年10月1日)

 

⑶地方税制改正の概要について

 22(R4)年度地方税制改正に伴い、3月中に交付予定の関連法案についての報告を受けました。

 ①土地に係る固定資産税等の負担調整措置

 ②固定資産税等の地域決定型地方税制特例措置(通称:わがまち特例制度)

 ・貯留機能保全区域の指定を受けた土地係る課税標準の特例措置(新設)

 ・下水道除害施設の課税標準の特例措置(特例割合の見直し)

 ・住宅ローン控除の適用期限延長に係る個人住民税の対応措置

 

⑷総合的ながん対策の推進について

 「予防」から「早期発見」及び「患者支援」を総合的に行い、市民に寄り添った支援を充実

(例)がん相談支援センターとの連携の拡充

市内には市立ひらかた病院、関西医科大学附属病院、JCHO星丘医療センター、美杉会佐藤病院の4か所がある

新たな支援策

 治療中の精神的なストレスや社会参加等への不安を和らげるためウィッグ・乳房補整具の補整具購入費の一部助成を行う

 

⑸成果連動型民間委託契約方式連動型民間委託契約方式(PFS)による介護予防事業の実施について

 国から「地方公共団体による成果連動型民間委託契約方式に係る事業案件形成支援事業」による支援を受け準備を進めていた形成支援事業による支援が終了し、その概要の報告を受けました。

 65歳以上の高齢者を対象に、介護予防活動のとりくみをさらに進めるため、これまで活動等に参加が困難な方々が、気軽に参加でき、また主体的に集まることで「生きがい」や「つながり」を持つことをめざすため、外出するきっかけづくりや介護予防に資する行動変容を促すとりくみとして、「いくつになっても誰もが主役の介護予防事業」を実施。

 

⑹健康経営の推進について

 企業の健康経営のとりくみを支援し、働く世代の健康づくりを推進することで、生涯を通じた健康増進を図り、いつまでも健康でいきいきと暮らすことのできるまちの実現をめざすため、市内企業に向けた「健康経営セミナー」を実施するなど健康経営の普及にとりくみ、本年1月から、大阪府内市町村で初の公民連携によるとりくみとなる「3社連携事業」を開始。「3社連携事業を活用した今後の展開の報告を受けました。

 

⑺定期予防接種の推進について

 ①HPVワクチン(子宮頸がん等)接種

 2013(平成25)年6月厚生労働省の勧告により控えてきた積極的勧奨を、来年度から順次、再実施する旨の通知があり、枚方市においても個別通知による積極的勧奨を行う。これまで接種機会を逸した方への接種機会を確保する。

 ・積極的勧奨の対象者:22年度に12歳から16歳になる女子

 ・キャッチアップ接種の対象者:1997(平成9)年度生まれから2005(平成17)年度生まれまでの女子

 希望者に無料で3回の予防接種を実施

 ②風疹追加的対策の継続

 風疹抗体保有率の低い年代の男性を対象に抗体検査を実施し、抗体価の低い方に対して定期予防接種を実施する追加対策を2019年から3か年計画で行ってきたが、最終年度の目標として対象者の抗体保有率90%が達成が難しいとのことで、来年度から3年間の延長を国が予定。枚方市においても、対象者に抗体検査と風疹予防接種のクーポン券を送付し実施

ヒアリング・協議会での確認事項 

キャッチアップ対象者は、17歳から25歳が対象になります。予防接種は自治体が行うので、住民票は枚方市のままで、他市に住んでいる場合にもフォローをちゃんと行う。

積極的勧奨の再実施になった根拠

安全性の評価、症状の診療についての支援体制の充実、情報提供の充実(個別通知にリーフレット等も同封)

予防接種は副反応等課題解決は難しい。対象者が判断するためにも確実に正確な情報を提供、丁寧な対応を要望しました。 

 

⑻重層的支援体制整備事業について

 「地域共生社会」の実現を図るため、社会福祉法の一部改正が行われ「重層的支援体制整備事業」が創設され、枚方市では、昨年10月から2022年度本格実施に向け、実施中の移行準備事業を踏まえた、4月からの実施事業「多機関協働事業」「アウトリーチ等を通じた継続的支援事業」「参加支援事業」「地域づくり事業」の説明を受けました。財源は「重層的支援体制整備事業交付金」が交付される。

協議会での質問・要望

 まず「アウトリーチの重要性」に対する見解を聞き、

「アウトリーチ」と一言で言っても、本当に支援につながることができていないひきこもり等、制度の狭間にいる人につながり、つながった手を放さず支援を継続することの難しさがある、職員の意識改革も必要だが、職員が疲弊しては何もならないので、マンパワー・人的確保がとにかく必要であることと丁寧に寄り添い支援を行うよう要望。

 

⑼市立ひらかた病院改革プラン(第2次中期経営計画)の実績報告について

 病院事業運営審議会でも報告を受けたもので、その時には示せなかった2021(令和3)年度の実績が加筆されたものです。

 

⑽令和4年度の病院運営について

 2022(令和4)年度も、北河内医療圏における唯一の感染症指定医療開館として、かつ市立病院として引き続き新型コロナに対応するとともに、小児救急や災害医療などの政策的医療を提供。

その基本方針のもとに行う病院運営についての説明を受けました。

 ①第3次中期経営計画の策定 22(R4)年度からの5年間

 ②新型コロナウイルス感染症への対応

  大阪府が設定した感染状況の5段階のフェーズに応じて受けれを行えるよう、中等症・重症一体型病院として26床以上の病床を確保するとともに、自宅療養者の外来診療の受入れや中和抗体薬の投与など適切な医療を提供する。

 ③最先端医療機器の整備

  「腹腔鏡手術」の特性を生かしつつ、ロボットの支援機能によって困難であった部位への手術が可能となる「ロボット支援手術」を導入 (da Vinci Xi Surgical System)

     病院事業運営審議会で映像とともに説明を受けたものです。

ちなみに、私も昨年6月に受けた胆のう手術も「腹腔鏡手術」でした。傷跡ほぼわかりませんし、早く退院もできました。

 

⑾医療従事者の処遇改善について

 「コロナ克服・新時代開拓のための経済対策」が昨年11月に閣議決定され、社会の基盤となる現場で働く職員を対象とした公的価格のあり方の見直しを図ることが示されている。

その一環として、地域で新型コロナウイルス感染症や救急医療において一定の役割を担う医療機関の最前線で働く看護職員について、収入を引き上げる処遇改善が一部前倒しで実施することを目的とした補助金の交付の通知があり、別に病床確保料の一部を医療従事者の処遇改善に用いるよう通知もされている。

 以上を踏まえ、ひらかた病院で勤務する医療従事者に対する処遇改善の措置を行う。

協議会案件は以上です。

直接説明された案件に対してはないのですが、⑸PFSによる介護予防事業と⑹健康経営の推進について は、両方とも健康寿命の延伸につながることなので、働く世代と仕事のリタイアされた世代とは、結局その生活というか人生ではつながっていることなので、働く世代においてのワークライフバランスが重要になるのではないか、ということを指摘しました。(特に、介護予防事業は、趣味の世界を広げることであるので)ワークライフバランスを実行し、市内企業にも拡げていくことが、行政の役割ではないか、との意見を述べました。事業そのものには関係ないので、余談となりますが…

 

終了後は、所管事務調査が行われ、「高齢者のICT利用促進事業」について

スマホデビュー支援事業:購入時のサポート無償実施と購入当初と2か月後の2回のアンケートの結果の報告を受けました。

 

3月定例月議会は、25日(金) 2022(令和4)年度の市政運営方針の市長提案と予算の提案で始まります。

連合市民の会として、しっかりととりくんでいきます。