10月31日(日)第49回衆議院議員選挙の投開票日

午後8時には、11区では早々と中司さんの当選確実NHKで流れました。想定はしていたもの、辛い結果でした。平野さんの比例復活もかないませんでした。大阪では、辻元さんも同じ結果、維新候補がいなかった16区の森山さんだけが比例復活となりました。

しばらく、どう考えたらよいのか…どのような言葉を使えばよいのか…総括される間もなく、枝野代表の責任を取って代表辞任の報道。新聞報道ではなく、メールでちゃんと立憲民主党所属の自治体議員にも語ってほしいです。

でなければ、立憲民主党員としての言葉を私は発することができません。

それもあり、昨日までは、虚脱感の中、ストレス解消ばかり…

 

昨日、北河内地区教組2021教育改革フォーラムであいさつの機会を得ることができ、それならば衆議院選挙に触れないわけにはいかないと、自分なりの思いを述べました。

 

その内容を以下に記します。

 

大阪が維新一色になってしまいました。これには、私は立憲民主党所属で、大阪府連でも役を担い、11区でも選対事務局長を務めていましたが、私たちの判断の甘さをイヤというほど知ることになり、愕然といたしました。

維新の勢力がこんなに大きくなることを予測できていなかったのです。政権与党に対しては、票を投じたくない有権者が選んだ先は対立軸にある立憲ではなく、未来に強いメッセージを発する維新であったってことなんですね。そのメッセージが正しいものかどうかは別ですが…

これからの国会は、第3党になった維新がさらに様々なことを言い出すでしょう。すでに、松井代表は、来年夏の参院選までに国会で憲法改正案をまとめ、参院選と同時に国民投票を実施すべきだとの考えを示しています。これでは、野党ではなく、やはり自民党の補完勢力でしかありません。

 

2008年橋下知事が誕生して以来、大阪の教育に何かよいことがあったでしょうか。

私は、日政連議員でもありますので、私自身の活動も「平和・人権・共生・環境」を基軸とし、子どもの最善の利益を追求すること、教育を中心に、これまで、皆さんとともに歩んできました。

2011年には、「大阪府教育行政基本条例」「大阪府立学校条例」「職員基本条例」で、教職員に対しての締め付けが行われ、競争主義が持ち込まれ、学区の撤廃、府立の統廃合、チャレンジテスト、すくすくテストなど、子どもたちの学校生活はどうなっているのでしょうか。子どもたちの安心・安全な居場所となっているでしょうか。

大阪市立小学校長の久保校長の提言文を読まれたでしょうか。

「子どもたちが豊かな未来を幸せに生きていくために、公教育はどうあるべきか真剣に考える時が来ている。・・・学校は、グローバル経済を支える人材という「商品」を作り出す工場と化している。そこでは、子どもたちは、テストの点によって選別される「競争」にさらされる。そして、教職員は、子どもの成長に関わる教育の本質に根ざした働きができず、喜びのない何のためかわからないような仕事に追われ、疲弊していく。さらには、やりがいや使命感を奪われ、働くことへの意欲さえ失いつつある。

『#教師のバトンでも教職員の疲弊した内容で一杯であることも一緒だと思います。』←私の言葉です。

コロナ禍により前倒しになったGIGAスクール構想に伴う1人一台端末の配備についても、通信環境の整備等充分に練られることのないまま場当たり的な計画で進められており、学校現場では今後の進展に危惧していた。3回目の緊急事態宣言発出に伴って、大阪市長が全小中学校でオンライン授業を行うことを発端に、そのお粗末な状況が露呈したわけだ、その結果、学校現場は、混乱を極め、何より保護者や児童生徒に大きな負担がかかっている。結局、子どもの安全・安心も学ぶ権利もどちらも保障されない状況を作り出していることに、胸をかきむしられる思いである。」提言文の一部にすぎませんが、校長として、「子どもたちには『意見が違っても、ちゃんと言わなあかんで』と言っておきながら自分はなんだ、と自問自答し、それまで自分の学校だけは守っていたつもりの『平凡な校長』が、それではあかんと自分を納得させるために送った提言だそうです。

子どものことを一番に考え、提言を送った久保校長に対して、それを問題視したのも維新の議員であり、処分を下したのは、大阪市教委ではありますが、もちろん大阪市長である松井代表の考えであります。

日本維新の会の松井代表は東京での演説で、「我々は、大阪で10年実験を行い実績をつくってきた。今度は、国会で…」と発言しているニュースが流れました。大阪府民である私たちは、実験台であったようです。何の実績もなかったと思っていますが、ひどい話ではないでしょうか。そんな維新に大敗したことが悔しく、虚脱感にあるこの何日間ですが、今日のフォーラムの講師桐生さんのプロフィールを見せていただき、子どもたちの心を動かす平和学習、小学校現場からアフガニスタンにかかわり、RAWAと連帯する会」の活動をされているお話を聴くことが、私自身だけでなく、今日お集りの皆さんにとっても新たなエネルギーやパワーを得る時間になると期待感で一杯です。

これからさらに厳しくなる大阪ではあるでしょうが、久保校長の提言は、「根本的な教育のあり方、いや政治や社会のあり方を見直し、子どもたちの未来に明るい光を見出したいと切に願うものである。これは、子どもの問題ではなく、まさしく大人の問題であり、政治的権力を持つ立場にある人にはその大きな責任が課せられているのではないだろうか」で終わります。

私はその言葉の重みをしっかりと受け止め、これからも平和であり、自由で公正・公平な社会・誰ひとり取り残さない社会を求めて、組合員の皆さんとともに歩んでいきたいと思っています。有意義な時間を皆さんと共にできることに感謝して、あいさつに代えます。

 

小選挙区制度の問題点は以前から取りざたされていますが、改めてこの制度は何とかしなければならない、と思いました。

それから、女性議員の比率が10%を切りました。

いつになったら男性社会の国会は変わるのでしょうか。

諦めずに声をあげていかなければならないですね。

 

遅くなりましたが、立憲民主党に、11区では、平野博文候補にご支援、ご協力、応援いただいた方、皆さまには、心から感謝申し上げます。

力及ばずの結果ではありましたが、皆さまから頂いたお力は、これからの立憲民主党の政治に必ず活かしてまいります。

 

「多様性を誇りに 分かち合いを力に 支え合いを安心に」

「多様性・分かち合い・支え合い」 この三つの単語はこれからも大切にしていきます。