7月22日(木) スポーツの日という祝日になっています。

「原子力災害を考える 枚方市民と議員の集い」に参加しました。

主催は、ストップ・ザ・もんじゅ/脱原ネットワーク関西

 

ここ何年かは、大きい集会を大阪市内の会場でされていることが多かったのですが、枚方市市民会館でこじんまりとした集会は久しぶりのこと。

代表の池島さんは、ヨウソ剤に関して枚方市へのとりくみを行いたいということで・・・

 

プログラムは、

ドキュメンタリー映画「カタストロフィ」上映

原子力発電所が日本にある状況は、下図の通りです。

インドネシアと日本は海のプレートの沈み込みによって火山の噴火が起きる世界有数の変動袋にあり、地下の条件が似ている。スマトラ沖地震後の噴火と同様の事態が起きる懸念は日本でもあり得る(鎌田先生)、ということで、その大きな地震が起こったら、火山が噴火したら、等危険性を詳細に現わしていました。

特に、第4章 再処理工場の大事故 では、小出先生の事故シミュレーションの説明、CGによる六ヶ所再処理工場大事故シミュレーションでは、日本列島どころか、台湾まで被害が及ぶものでした。

正直怖くなりました。

だからこそ、再処理の中止を!と訴えられているわけですが…

 

「ヨウソ剤配布のとりくみ」について、彦根市木谷千加子さん(原発問題に向き合う女性ネットワーク代表)の報告を聴きました。

短い時間ではありましたが、予測できない原発の事故に備えるために、まず未来ある子どもたちの被曝による甲状腺がんの発症を唯一抑える「安定ヨウ素剤」配布を行政が住民の命と健康を守る責務として、避難計画に組み込むべきである、ということで、行政への要請等を2016年から続けておられます。

2020年9月議会に請願行動を行われ、多賀町・甲良町・豊郷町議会が全会一致で採択。2021年度では予算化。

彦根市では否決されましたが、改めて議員個人の連名で12月議会に請願、全会一致で採択。市立病院に備蓄している分を避難所となる各学校の小学校に置くこととなった。

請願内容は、①町の教育施設など(幼稚園・保育所・小中学校)に安定ヨウ素剤を事前に配布すること。実効ある避難計画とともに。②すべての家庭にも安定ヨウ素剤を事前に配流すること

 

木谷さんの原子力発電の稼働を止めることと原発事故に備えるための強い思いに触れ、「原発反対」と言うだけでなく、行政として現実にできること、防災・減災のとりくみに取り込んでいくことの大切さを改めて実感しました。

枚方市は、もちろん福井県にある原子力発電所から30㎞圏内でもありませんが、大事故が起こった時に、放射能は目に見えるものでもないわけですから、どのような影響があるのか、東日本大震災の影響を考えた時、予想外があってもおかしくないと思います。

 

結局、木谷さんの質問から始まり、議員としての意見を述べることで、討論会となり、市民と議員の集いは、時間通りに終了しました。